参加者 TA(CL)、AM,IJ,IH、IR、KS,KT、SS,SM,TE,MN、YK 12名
タイム JR元町駅東口9:00→諏訪神社9:21→大龍寺10:38→再度山10:50→修法ヶ原池11:16→布引の滝13:31→新神戸駅14:01
2025年5月7日(水)
例会実施前日は雨だった。翌日は回復の予報ではあったが、夜寝る間際には豪雨予報も出て少なからず登山道を心配した。
再度山は弘法大師空海が唐の国に渡る前に訪れ、2年を費やし真言密教を会得し無事帰国した報告のため再度訪れたことから再度山(ふたたびさん)と名がついたとある。
私は長い間書道の道で生活してきたが、小学校3年で習い始めた習字の月刊誌の表紙に「風信」と筆文字で印刷されているのを幼い感性ながら美しいと思った。その後学習を続ける中で空海が残した風信帖(ふうしんじょう)に出会い、幼い頃美しい文字と思った「風信」そのものがそこに存在していることに感動した。そしてそれはその後の私のささやかな人生の小さな光となった。
JR元町駅は薄日がさしていた。街なかの坂道をすすみ諏訪神社へ。斜度のある境内を進み大子道の登山道に入ると雨上がりの清浄な空気に包まれる。空海が大願成就を成したことから多くの人が大龍寺に参詣した急な登りは石段になっており、その他のなだらかな登山道はまだ芽吹いたばかりの爽やかな緑に包まれて心地いい。寄進された複数の石仏群の奥の大龍寺で山行の無事を願う。大龍寺右側からの急登を登りきると神戸港から大阪湾を見下ろす再度山頂上。暫く下って再度越を北に辿ると国の名勝に指定されている修法ヶ原池で昼食。再度公園の芝生広場の北には広く森の木々に覆われた外国人墓地。江戸時代末期から紆余曲折を経た外国人居留地の歴史とともに日本人にも登山の楽しみが拡がり私たちもその影響下にある。下山は大龍寺山門前から市ケ原の橋を渡る。布引貯水池、布引の滝でしばし休憩の後新神戸駅で解散とした。参加の皆様の温かい励ましの声で無事に今日の登山を終えることができ、心から感謝している。