榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(CL)、IA、KY、SH、SM、YK
森吉山
2020年9月29日
今回の東北の秋山(森吉山、白神岳、岩木山、八甲田山)は直前になって、敦賀港から乗る予定のフェリ-が欠航になってしまい、代替えル-ト、日程変更を検討しましたが、新潟港~秋田港間は通常運行しているのが分かり、急遽新潟港まで車で行きそこから秋田港までフェリ-に乗り、当初の日程を変更せずに実行できる様になりました。又、ゴンドラの運転は通年営業と思い込んで予め営業の開始時間のみで営業期間を調査しておらず、9月中の平日はゴンドラは運転していないのが分かり、これも2時間程所要時間が延びますが、ゴンドラ営業開始時間を待つ間にゴンドラ山頂駅まで登り着くことが出来ることが分かり、急遽登り口を昔から有るブナ帯登山口に変更しました。スキ-場から道路はかなり傷んでおり車の底を擦るかもしれないと言われていましたが、慎重に運転してトラブルなしで登山口に到着(道路は下山時ブルト-ザ-で均されており楽に下れました)。

ブナ帯登山口を出発                朝のブナ林

快晴の下準備後出発しますが、トイレの横からの登山道入口を見落としてしまい、そのままスキ-場を進み、登山道がスキ-場に接近している所から入ります。朝日が差し込むブナ林は紅葉とは程遠い状態で青々としています。登山道はゴンドラが出来るまでは主要ル-トとして使用されていた事を物語る様に石組みの土砂流出防止用の階段が残っています。
ブナ林からシラビソ林に変わる辺りのゴンドラ山頂駅を少し登ると南側の展望が開けて、遥か彼方に鳥海山が霞んで見えて来ます。

ゴンドラ山頂駅上より鳥海山(中央奥)          稚児平より白神岳・岩木山方面

シラビソの点在する緩やかな木道を登り切るとP1308に到着。東側の森吉山山頂は目の前で、北側には眼下に日本海、直ぐ右手に白神岳から、岩木山、八甲田山が顔を出しています。一旦下り、阿仁避難小屋の横を通り過ぎて緩やかな道を稚児平を経由して山頂ですが、途中の稚児平付近でご夫婦のパ-ティ-とすれ違時に少し立ち話します。埼玉県から来られてこめつが山荘から登られたとの事でしたが、その時は明日からの白神岳、岩木山、八甲田山で会う事に成るとは夢にも思いませんでした。山頂は正に360度の大展望で、2年前の秋分の日に登った八幡平、岩手山を初め、彼方には秋田駒ケ岳、鳥海山、更に明日からの岩手山、八甲田山が手に取るようです。

森吉山山頂にて                 森吉山より八幡平~秋田駒ケ岳

森吉山より白神岳~八甲田山            森吉山ル-ト図(クリック拡大)

風も弱く温かいのでのんびり過ごした後、阿仁避難小屋で昼食。昼食後は来た道を戻り13時にブナ帯登山口に下山しました。その後能代で明日の朝食、昼食を調達後、本日の宿である八峰町のハタハタ館へ向かい、入浴、夕食後、バンガロ-、トレ-ラ-ハウスで宿泊しました。

コ-スタイム
ブナ帯登山口(7:00~7:15) →ゴンドラ山頂駅(8:20)→P1308(9:00~9:05)→森吉山(9:55~10:35) →阿仁避難小屋(11:00~11:30) →P1308 (11:40)→ゴンドラ山頂駅(12:00) →ブナ帯登山口(13:00)

 

白神岳

020年9月30日
昨日は能代で本日の朝食、昼食調達後、ハタハタ館で入浴と夕食をしてバンガロ-とトレ-ラ-ハウスで宿泊。30分弱で白神岳登山口駐車場に到着し、準備後出発。今日も快晴です。舗装された道路を辿り、登山口で登山届を提出し登山道に入ります。登山道は杉、ヒバ、トチ、ナラなどの混交林の斜面をなだらかに登りながら二股分岐まで続いています。此処で二股を経由して登るル-トとマテ山の横を通過して登るル-トに分かれます。我々は一般ル-トである後者を辿ります。

駐車場出発                      ヒバ林の登山道

初めは山腹をトラバ-スしながら登って行きますが、最後は標高差200m程の急登でジグザグ登山道脇にはブナの大木が点在しており気持ちが良い登りです。大峰分岐への登山道は最後の急登を除き、ブナの大木の間を辿る道で、此処も先日の森吉山と同様に紅葉するまではまだまだですが微かに色づきかけています。

マテ山へ                      マテ山中腹のブナ林

大峰分岐の直下で西側の展望が開けて、登って来た尾根と日本海が眼の下です。右手には山頂と稜線にちょこんと立っている可愛らしいトイレの建屋(避難小屋かと思いましたが、避難小屋はトイレの奥で見えません)が見えます。大峰分岐まで登り切ると北側の展望が開けて明日からの岩木山、八甲田山が顔を出して来ます。なだらかな道を登って行くと、先ほどの急登から見えたトイレが現れ直ぐ奥にログハウス風の白神岳避難小屋が有ります。一度泊まってみたくなる様な清潔な小屋です。50m程で白神岳の山頂に到着。

日本海を見下ろしながら登ります            岩木山が顔を出して来ます。

2名の先行者が居られ、南側の遠くの山(秋田駒ケ岳、鳥海山、森吉山)を教えて頂き、写真を撮って帰宅後調べて見ましたがどうも?でした。昼食を摂るべく避難小屋まで戻ると、何と昨日森吉山ですれ違ったご夫婦が昼食中です。色々お話ししましたが、私よりかなり先輩です。同じ年になるまでこの様に山に登れるでしょうか?。

避難小屋に到着                    白神岳山頂にて

明日は岩木山との事、再会を約して先に下山して行かれました。朝食後は同じ道を引き返して14時半に下山し、途中のコンビニで明日の昼食を調達し、海岸に沿って走るJR五能線に沿う国道を今日の宿、東洋赤羽に向かいました。

白神岳より岩木山~八甲田山              白神岳ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
白神岳登山口駐車場(5:25~5:32) →登山口(5:40)→二股分岐(6:20~6:30)→マテ山分岐(7:55) →大峰分岐(9:30) →白神山 (9:55~10:35)→大峰分岐(10:55) →マテ山分岐(12:22) →二股分岐(13:39~13:46) →登山口(14:20)→白神岳登山口駐車場(14:30)

 

岩木山
2020年10月1日
今日は午後2時頃から雨との予報です。最終日(3日)に再挑戦の選択肢は有りますが、3日は今日以上の降水確率ですので、なるべく午後の早い時間に下山すべく、本来の予定は岩木神社~岩木山~嶽温泉のル-トでしたが、嶽温泉~八合目~岩木山~八合目として、バスで嶽温泉まで下山のル-トに変更します。
嶽温泉の空き地に駐車させて頂き、曇り空の下、稲荷神社の鳥居をくぐって出発。

稲荷神社の鳥居をくぐって出発            標高813mの道標

登山道はなだらかに登っていますが土が露出して滑りやすい。雨の下山時は要注意の登山道です。標高600m付近よりブナ林となり微かに硫黄の臭いがしてきます。嶽温泉の泉源でしょうか。登山道は広々としていますが標高813mの道標付近からは狭く、徐々に険しくなり登山道らしくなります。車の音が聞こえるようになり、急坂を登り切ると八合目の駐車場ですが、数台の大型観光バスが止まっており中学生の団体がリフト乗り場で順番を待っています。

8合目への登り               8合目到着

8合目展望台より岩木山山頂               最後の急登

これだけの大人数(後で聞きましたが140人との事)と山頂で一緒になるとえらいことです。
取り敢えずバスの時刻(13:50八合目発)を確認ししばし休憩して、山頂に向けて出発します。しばらく登って行くと何と、またまた昨日、白神岳の避難小屋でお会いしたご夫婦とばったり。全く奇遇です。後ろから人が来るのでゆっくりお話しできませんが、明日は我々と同様八甲田山との事。酢ケ湯から大岳への周回ル-トは我々は時計回りを予定していましたが、反時計回りの方が良い景色が見られるとの事で、我々も助言に従って反時計回りに変更することにしました。
ご夫婦と別れ、岩木山の肩(リフト上部乗り場北側のコル)からは溶岩の間を縫っての岩登りが始まり、鳳鳴ヒュッテからは下りと上りが分離された岩場の急登です。中学生の団体が下山中です、上下のル-トが分離されているので渋滞なくすれ違えます。岩場を登り切ると岩木山の山頂に到着。

岩木山山頂にて                   岩木山より白神岳方面

此処も一等三角点です(今回の4座は全て一等三角点の山)。360度の大展望ですが、生憎の曇り空で遠くの山々は全く見えません。ゆっくり昼食にしたいのですが、バスの時刻が気になるので15分くらい滞在し下山開始。

岩木山より日本海                  岩木山ル-ト図(クリック拡大)

岩場を慎重に下り、バスの時刻の30分前に八合目に到着し此処で昼食にし、バスで嶽温泉まで下山。下山後は駐車場横の旅館で入浴させて頂き、道路脇の直売所でリンゴを購入しビジネスホテルに向かいました。結局、雨は降りませんでしたが、3日目で疲れが出て来た頃の安直ル-トは良かったのかもしれません。

コ-スタイム

嶽温泉駐車場(8:40~8:50) →Co813m道標(9:00)→八合目(10:20~10:35)→岩木山(11:50~12:10) →八合目(13:20)

 

八甲田山
2020年10月2日
今日は東北の秋山最後の山、八甲田山です。連泊ですのでホテルの朝食後、身軽な荷物で出発。曇り空ながらそこそこの天気です。酢が湯の駐車場は、流石紅葉期の八甲田山、かなりの登山者です。地獄湯の沢への登山道は大岳西側の山腹を巻く様に緩やかに登って行きますが、大勢の登山者が歩くためかかなりドロドロです。地獄湯の沢へ近づくにつれ南側の展望が開けて、南八甲田の山々が顔を出して来ます。山腹の木々も紅葉仕掛けて、今まで一番いい状態で期待が持てそう。地獄湯の沢に入ると注意書きが建てられています。此処を登り切ると仙人岱への木道に入りしばらくすると仙人岱に到着。

酸ケ湯出発。後ろは大岳                地獄湯の沢

仙人岱は笹、ハイマツ、シラビソ(アオモリトドマツ)に囲まれた、元湿原で、登山者に踏み荒らされて湿原が消失し、現在のようになったと説明書きが立てられています。水も湧き出していますが、依然と比べて随分細くなったとの事。登山者の増加と何らかの関係が有りそうです。

地獄湯の沢を遡ります                仙人岱より大岳

此処からは火山礫で歩きにくい登山道を登り切ると大岳の広い山頂に到着。生憎雲が掛かって遠くの山は見えません。昨日登った岩木山も雲の中で、陸奥湾がちらっと見えましたが直ぐに雲に隠れた今いました。風も有り少し寒く今回初めて上着を着用し昼食。山頂から見下ろす毛無岱はかなり紅葉しており楽しみです。

八甲田大岳山頂にて                 大岳より南八甲田連峰

昼食後曇り空の下、山頂を辞して下山開始。宮様分岐付近まではゴロゴロ道で展望が有りませんが、それ以後の上毛無岱、下毛無岱は草紅葉を下敷きに黄色を主体にする紅葉はかなり進んでいて、今までの森吉山、白神岳、岩木山と比較すると全然違い、紅葉の最盛期とは言えませんが贅沢は言えません。反時計回りル-トを教えて頂いたご夫婦に感謝。

上毛無岱へ下りて来ました              下毛無岱を下ります

最後の急斜面を下り切ると酸ケ湯に下山。コロナの影響で酸ケ湯温泉の入浴終了時間が午後3時までとなっていましたが、余裕で入浴出来ました。

酸ケ湯に下山。お疲れ様               八甲田山ル-ト図(クリック拡大)

更に極めつけは、昨日もお会いできたご夫婦に温泉の受付で再会できたことです。同一方向の周回ですので諦めていましたが本当に奇遇です。一緒に写真を撮り、お別れしました。入浴後駐車場に戻った所、何と我々を待って頂いていた上にぶどうまで頂き、頭が下がります。
これから八幡平、栗駒に回られるとの事で、お互いの無事を約してお別れしました。
明日は、IAさんに行程を組んで頂き、五所川原から不老ふ死温泉に入浴すべく、JR五能線で往復した後秋田港まで南下です。

コ-スタイム

酸ケ湯駐車場(8:20~8:25) →仙人岱(10:00~10:15)→大岳(11:00~11:30)→大岳鞍部避難小屋(11:52~12:00) →酸ケ湯駐車場(14:05)