参加者 OM(CL)、IA、IH、IR、SH、SM YK 7名
記録
2022年8月7日
中央アルプスの主稜線から離れて独立峰の趣が有り、スッキリとした姿の山で機会が有れば登ってみたいと以前から思っていた山で、今回は久しぶりの木曽駒ケ岳、宝剣岳と組み合わせての例会です。10時過ぎに菅の平の駐車場に到着。日曜日の昼前なので空いています。直ぐにバスに乗車し、しらび平11時発のロ-プウェイに乗り全くスムースに千畳敷に到着。これから登る予定の乗越浄土方面は予想外にはっきりと見えています。此処で昼食後、神社に登山の安全を祈願して出発します。
宝剣岳方面は晴れています 千畳敷駅を出発
千畳敷の登山道の脇は、サクライウズ、クロトウヒレン、等の初めて見る花を初め見慣れた花が次々に現れて、ついつい立ち止まってシャッタ-を押しいしまいます。九十九折の登山道を上り詰めて乗越浄土に到着する頃には周囲はガスに囲まれて木曽駒ケ岳の山頂は見えなくなってしまいます。宝剣山荘で宿泊手続き後3階に案内されますが、3階は衝立で仕切られ半分は我々が自由に使っても良いとの事で、随分ゆったりとしています。雨具等必要な物だけ持って山頂に向かいます。
道端にサクライウズ 乗越浄土へ登ります
中岳へのなだらかな登りを登り一旦下ると頂上山荘ですが、小屋前には20張以上のテントが張られています。登り着いた木曽駒ケ岳の山頂は相変わらずガスの中です。飯豊でも全ての山頂はガスでしたが、此処でも同様です。
木曽駒ケ岳へはもう一息 木曽駒ケ岳山頂にて
山頂からの下りで雷鳥が居るとの声で見ると数羽の雷鳥が去っていくのが見えます。以前テレビで中央アルプスに雷鳥を復活させるプロジェクト番組を見たことが有り、小屋にも雷鳥を見たら一報を入れる様にとのポスタ-が張ってありましたが、上手く増えているのでしょうか。山荘に戻って食堂で乾杯。日没前に天候が回復して来たので小屋裏の高台に日没を観に行ったのですが、雲が夕陽に輝いているのが見えましたが日没は見られませんでしたが、宝剣岳の真上には上弦の月が輝いていますので、明日の好天に期待します。
夕方、宝剣岳が見えて来ますが、右の三ノ沢岳は雲の中 宝剣山荘からの落日
コ-スタイム
ロ-プウェイ千畳敷駅(11:36) →乗越浄土(12:35~12:38)→宝剣山荘(12:41~13:05)→中岳(13:17~13:26)→木曽駒ケ岳(13:56~14:11) →中岳(14:39) →宝剣山荘(14:57)
8月8日
起床して窓から外を覗くと相変わらずのガスです。昨夜は満天の星空が見えたとの事ですので、朝食後ガスの中を宝剣岳の登りに掛かります。朝一番に登られた方とすれ違うと直ぐに鎖場が始りますが、ホールド、スタンス共に十分にあり岩の表面もザラザラで滑りにくいので快適に登れます。
宝剣山荘を出発します 宝剣岳への岩場を登ります
何個所かの鎖場を登るにつれてガスは薄くなり、宝剣岳山頂に到着する頃になると上空はスッキリと晴れて、御岳山、乗鞍岳、穂高岳等の北アルプスの山々、振り返ると富士山、南アルプスの山々も頭だけですが見えて来ます。
宝剣岳山頂にて 御岳山、乗鞍岳も見えています
下りも鎖場の連続で慎重に下りますが、山々を隠す雲も徐々に上がって、今日の目的の三ノ沢岳を初め、南方の空木岳、南駒ケ岳も姿を現わして来るので、ずっとこの天気で有ればと念じます。
宝剣岳からの岩場を下ります 南アルプスの峰々と富士山も姿を現わします
ブロッケンが現れます 三ノ沢岳を背景に三ノ沢岳分岐にて
三ノ沢分岐から下りが始りますが、最低コルまでは250m程下って200m程登り返して到着する目的の三ノ沢岳は彼方です。下るに従ってハイマツが道に覆いかぶさって歩きにくく、小ピークも有り結構しんどい道を辿り、最低コルから少し登り遭難碑の辺りからまたまたガスが上がって周囲は見えなくなって来ますが、雷鳥が居るとの声が上の方から聞こえて来て目を上げると雷鳥が直ぐ上に居ます。6羽居る様でそっとカメラを構えますが、昨日の雷鳥と違いのんびりとしている様でゆっくりと動いています。それでも大勢の気配を感じたのか次々と下の岩に向かって飛んでいきます。
飛び立つ雷鳥たち 三ノ沢岳山頂にて
雷鳥も飛ぶとは聞いていましたが、今までは少しだけしか飛ぶのを見ていないので、しっかり飛ぶのを、又飛びあがる瞬間も撮影出来で大満足です。三ノ沢岳直下のお花畑は終わりかけの時期で少し残念ですが、花々の中を辿り三ノ沢岳に到着。随分前から気になっていた山ですがやっと登る事が出来ました。山頂には我々だけで、周囲はガスですが上空は青空の下で集合写真。
次々と登って来られる方と行き違いながらガスの中、クロマメノキの小さな身を採りながら下ります。小ぶりの実ですが甘酸っぱい味に山はもう秋になっていることを実感します。
ガスの中千畳敷駅へ下ります 木曽駒ケ岳・三ノ沢岳ル-ト図(クリック拡大)
最後の登り返しは疲れた体には堪えますが、周囲がガスに囲まれているので残りの高さが見えないのが幸いです。極楽平からお花畑の中のロープが張られた九十九折の階段道で花を撮影しながら下ります。途中で小雨がぱらついて来ますがそのまま降りてロ-プウェイ千畳敷駅に到着し、慌ただしくロ-プウェイに乗り込みます。
宝剣岳の岩場に咲いていたチシマギキョウ 三ノ沢岳の稜線のチングルマの綿毛
コ-スタイム
宝剣山荘(5:40) →宝剣岳(6:01~6:08)→三沢分岐(6:56~7:04)→三ノ沢岳(9:22~9:40)→三沢分岐(12:02~12:17) →極楽平(12:27) →ロ-プウェイ千畳敷駅(13:03)