参加者 OM(CL),IT(SL)、OA、SM、TK、FA、YK 7名
記録
2017年10月1日(室堂~剣沢)
今回の天気予報各社の予報は2日午後より雨の予報で、一時は別の山を検討しましたがどこの山も3日は雨天予報です。来年に延期しても3日間の好天になるとは限らず、稜線を歩くことは無いので大雨にならない限り歩けるだろうと判断し予定通り実施しました。1日は紅葉シ-ズンでアルペンル-トは結構混雑していますが、ほぼ予定通り室堂到着。今日は見通しが良く富山湾が望めます。
室堂出発 別山乗越より白馬岳~五龍岳(クリック拡大)
別山乗越へ登るのは我々の他に10名ほどで殆どは立山を縦走、若しくは剣岳からの帰りです。別山乗越に登り着くと剣岳が圧倒的な迫力です。右手には白馬から五竜岳までがはっきりと眺められます。乗越は風が強く寒いですが、剣沢に向かって下り出すと風も収まって来ます。剣沢はちょうど紅葉の見頃。剣沢小屋には予定時間より1時間余り早く到着。明日のル-トの注意事項を聞き2段の蚕棚の部屋は我々が独占です。
剣沢小屋途中にて 剣沢小屋より剣岳(拡大クリック)
室堂~剣沢小屋ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
室堂(12:15~12:30)→雷鳥沢(13:20) →別山乗越(14:45~15:05) →剣沢小屋(15:55)
10月2日(剣沢~仙人池)
今日は剣岳ははっきりと見えていますが曇り空です。出発間際には一瞬山頂が朝焼けに染まりましたが後は予報通り曇りですが、源治郎尾根、八峰は目前です。30分程下り雪渓に入り軽アイゼンを履きます。アイゼンが有れば雪渓は快適に下れます。昨年は雪渓が殆ど溶けてしまい、剣沢を下るのは大変だったようです。平蔵谷出合で源治郎尾根の取付を探します。踏み跡が有るとのことですが、余り良く分かりません。
剣沢雪渓を下る
剣沢の紅葉
長治郎谷出合でアイゼンを脱ぎ、左岸を下り真砂沢ロッジに到着、ここまで下りてくると紅葉はまだまだです。ここからまでは鎖付きのヘツリなどもあり結構楽しめます。
二ノ股からは急登が始まりますが、雨が降り出しカッパを着ます。登るに連れ後を振り返ると雨の割に視界は良く、三ノ窓、小窓の雪渓が現れてきます。仙人峠の手前で今日の目的地仙人池ヒュッテが雨に濡れた紅葉の中に望めます。到着する頃には本降りの雨になりました。晴天で有れば絶景だろうと思われる八峰が辛うじて望めましたがその内にガスの中に消えてしまいました。午後は濡れた雨具を乾燥したり、風呂に入ったりでのんびりと過ごしました。
仙人池ヒュッテ背景に 窓枠の紅葉
コ-スタイム
剣沢小屋(5:45) →雪渓最上部(6:20)→長治郎谷出合(7:05) →真砂沢ロッジ(7:50)→二ノ股(9:50)→仙人峠(11:15) →仙人池ヒュッテ(11:35)
10月3日(仙人池~阿曽原温泉)
今日は朝から雨です。雨中の行動は久しぶり。小屋からすぐにガラガラの急坂を下りますが沢に出てからは初め右岸を下り、左岸に渡ってしばらく下ると短い雪渓を下り気味にトラバ-スする所が有り、スリップすると雪渓末端から転落する可能性が有るので、10m程度ですが軽アイゼンを履きます。ここを過ぎると後は雨の仙人温泉小屋到着。水平道が9月中旬に開通しましたが今年は既に閉まっています。
雲切新道へ 雲切新道
ここから雲切新道の始まりです。1629mのピ-クを過ぎると新道のくだりが始まりですが、ハシゴ、クサリ有りに加えて、雨でドロドロになり滑りやすいやっかいな道です。ようやく到着した仙人ダムはダムの建屋内を歩き、高熱隧道の入口を横切りますが、トンネル内からの熱気でレンズが曇り写真は撮れません。人見平宿舎で大休止の後水平道まで登り返し、1時間程度で阿曽原温泉着。ここは期待していた露天風呂です。小雨気味の中笠をさして下ると風呂場が有り、すぐ横の湯煙が出ているトンネルの中で脱衣して温泉に浸かります。小雨の中ですが良い気分です。キャンセルが多かったとの事で小屋は空いていて、我々だけで1部屋独占です。
仙人ダムにて 仙人池ヒュッテ~阿曽原温泉ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
仙人池ヒュッテ(6:45) →仙人温泉(8:50~9:00)→雲切新道1629mピ-ク(9:40) →仙人ダム(12:30) →人見平宿舎(12:45~13:00) →阿曽原温泉(13:50)
10月4日(阿曽原温泉~欅平)
朝の阿曽原温泉 水平道にて
今日は、小雨模様の中出発。阿曽原谷を渡るとすぐに水平道への急騰ですが、その後は名前の通り「水平」道です。合流する枝沢を横切るときも水平に道が付けられていて、枝沢の対岸からは辿ってきた道が「水平」に眺められます。道は丁寧に整備されて要所要所には2本の針金が取り付けられており、安全に通行できますが、大太鼓の様に黒部川を真下にするとやはり緊張します。
志合谷付近水平道(クリック拡大) 奧鐘山西壁(クリック拡大)
10時頃になると青空も顔を出してきて欅平も望めるようになり、対岸の奧鐘山西壁が迫力有り絶景です。最後の急坂を下ると欅平到着。ここは観光地です。ゆっくりすることなくトロッコ電車に乗車。屋根だけの座席ですので寒い!!。宇奈月駅でも連絡が良くすぐに富山駅行きの電車が有り、昼食も摂らずに乗車。立山駅まで2時間、到着は午後5時過ぎ。入浴も止め、ITさんと別れ帰路へ。仙人池ヒュッテでの裏剣の絶景はダメでしたが変化が有り良い例会でした。お疲れ様。
阿曽原温泉~欅平ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
阿曽原温泉小屋(6:45) →折尾谷(8:45)→大太鼓(10:00) →志合谷(12:30) →水平道終点(12:20) →欅平(13:00)