参加者 OM(CL)、AT、IA、IS、SM、TK、MM、MS 8名
記録
2022年1月9日 大山
一昨年、昨年は悪天で中止して三度目の正直の大山例会です。米子道の蒜山SAから見えた大山は雪に覆われた南壁が青空にそそり立っていて実に見栄えがします。溝口ICを降りてからの西面の姿は伯耆富士の名の通り円錐台状で、同じ山でも見る方向によりこれ程印象が違う山は珍しく、道路わきに車を停めて全員スマホのシャッターを押します。明日の天気予報は午前中曇りとなっていますので予報が外れれば良いのですが。朝起きて天気を確認すると、予想外に暖かいのは嬉しいのですが、予報通り曇り空で山はガスの中です。朝食後身支度を整えて出発。
前日はこんな天気 南光河原駐車場横から登り初め
登山口で積雪は40~50cm程度ですが大勢歩いているのでツボ足でも全く沈みません。今日は3連休の中日ですので曇天とは言え我々ロートルパーティーは次々と追い抜かれます。次第に傾斜がきつくなり滑りやすくなるので標高1070m付近でアイゼンを履きます。五合目付近になると北面のせいかブナの枝は昨日の好天にも関わらず雪が殆ど落ちず重そうに垂れ下がっています。
ガスの中六合目避難小屋からの急登登ります 大山(弥山)山頂にて
六合目避難小屋まで登ってくると雪に覆われた北壁、三鈷峰の絶景が見られるはずですがガスで周囲は真っ白の状態で数m先がぼんやり見えるだけ。此処から上部は樹林帯を抜けて風が強くなるので目出し帽等で顔面を保護して登りを再開します。登頂を終えて下ってくる登山者も増えて来てお互い譲り合いながらの登りは急傾斜ですがステップが有るのでピッケルよりストックで登る方がはるかに楽で、下山時も今の時期の雪面はまだ固くクラストしていないのでピッケルの出番は無く、無用の長物です。傾斜が緩やかになり相変わらず真っ白なガスの中を登って行くと突然雪に覆われた避難小屋が出現しますが取りあえず山頂を優先します。晴れていれば360度の大パノラマと言いたい所ですが集合写真を撮って早々と避難小屋に入ります。中は窓が塞がれているので馴れない眼には真っ暗なので、ヘッドライトを点けて座る場所を確保します。避難小屋は2階も有り、壁際、中央は腰を掛けられるようになっており昼食。暖かいコ-ヒ-も美味しいのですがカップ麺を持ってこなかったことを後悔。昼食後は、時折太陽が薄っすらと顔を出し時々麓が見下ろせる程度に回復した中を下山開始。
相変わらずのガスの中を下ります 六合目避難小屋上部の尾根を見下ろす
お昼頃ですが続々と登って来られる方とすれ違いながら高度感の有る尾根を六合目避難小屋まで下山。雪を纏った三鈷峰、北壁も見える様になって来たので、ル-トを変更して元谷を経由して帰ることにします。五合目上の分岐から行者谷へ下る尾根は急傾斜ですがブナの大樹が点在する素敵な所で新緑の頃歩いて見たい尾根です。
三鈷峰に陽のスポットライト 行者谷出合へ
行者谷出合から北壁 元谷から北壁を振り返る
行者谷出合まで下ってくると六合目避難小屋から直接行者谷へ下降した7~8人パ-ティ-が休憩中で、我々も風も無く雪を纏った北壁を見上げながらホッと一息休憩します。緩やかな元谷を大山神社奥宮に下山し、奥宮で無事下山出来たことへの感謝の参拝をした後参道を下り大山館に戻って来ました。
お疲れ様 大山ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
大山館(7:55) →行者谷別れ(9:26)→六合目避難小屋(9:43)→弥山(11:00~11:55)→六合目避難小屋(12:32~12:46)→行者谷別れ(12:55) →元谷(13:19~13:25)→大山神社奥宮 (14;02) →大山館(14:24)
1月10日 三平山
今日は京都に帰る日ですが、真直ぐ帰るのはもったいないので、3~4時間程で登れ、尚且つ大山の絶景スポットの三平山に寄り道です。天気予報は曇りですが大山館を出発するころは青空が広がって来て米子道に乗る頃は大山が見える程になって、三平山山頂で大山が眺められると期待しましたが、国道482号線を内海峠に近づくにつれて段々怪しい天気になってきます。内海峠から林道に入り林道川上線終点の三叉路には先行車が5台道端に駐車しており、我々もその列に加わります。
駐車地から出発 青空に向かって気持ちの良い道
天気が好転するのを期待しながら、林道川上線を登山口に向けて、車の轍を歩きます。25分程歩き三平山登山口に到着後ワカンを履き登山開始。しっかりしたトレースは松林の中をジグザグを切りながら徐々に高度を上げていきます。今日は昨日よりも更に気温が高くてジャケットを脱いで登ります。途中で急に青空が広がって、これはと期待が広がります。三平山への尾根に登り着くと「土塁」の説明書きが有り三平山を含む蒜山の原野一帯はかつて軍用馬の育成場として使用されていたとの事。この頃になると青空は無くなり、昨日の様に周囲はガスに包まれてきて、風も吹いてきます。
尾根に登り着きました 三平山山頂にて
緩やかな尾根を登ると広々とした三平山山頂に到着。3人の先行パーティーが出発の準備中で、入れ違いに下山して行きましたので山頂は我々だけです。ほんの短時間西側だけが晴れて来ることはあっても肝心の大山方向は厚いガスに遮られたままです。しばらくガスが切れるのを待ちますが寒いので、諦めて先ほどの「土塁」迄下りコーヒータイムにします。
大山展望を諦めて下山 思い思いに下ります
コーヒータイム後は灌木の多いクヌギ等の林をトレースを辿りながら下り三叉路の駐車地に到着。大山の絶景スポットへの雪上ハイクは又々期待はずれでした。
駐車地に戻って来ました 三平山ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
林道川上線終点(8:50~9:00) →三平山登山口(9:24~9:40)→尾根・土塁(10;17~10:30)→三平山(10:45~11:00)→尾根・土塁(11:10~11:30)→林道川上線終点(11:51)