榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL)、IA、IS、KY、KY、SH、SM、NA、MN、MM、YK                11名
記録
2022年3月13日
今回の上谷山は、2007年の同時期にこの山域を例会で歩きましたが、その時は上谷山には寄らずに三国岳に向かっていますので初めて単独で訪れて以来、実に24年ぶりです。先日は敦賀のビジネスホテルに宿泊し、登山口の広野水道施設に到着。計画した時には前回と同様に広野ダムから岩谷川林道を遡り、岩谷集落跡から稜線への支尾根に取付きCo1069ピークに登る予定でしたが、今年は当時と比較すると格段に積雪量が多く、広野ダムサイトでの車3台の駐車場所、及び登行、下降に使用する支尾根の雪は今週の雨、暖かさで腐っており、ラッセルに手こずる事が予想されたので通常使用されている広野水道施設からの尾根を登り県境稜線P1082から橋立に派生している尾根を下る周回ル-トに変更しました。

水道施設から出発                 広野ダムが見えて来ます

広野水道施設に到着したのは我々が一番で施設入口の道端に駐車させて頂き、ワカン、スノ-シュ-を履いて出発。今日は薄曇りで暖かく、暫くして衣服調整します。初めは杉、桧の林ですが直ぐに雑木林となりCo450m付近で樹間から広野ダムが見下ろせるようになりますが、ダム湖の湖面は雪に覆われています。

ブナの大樹にて                   県境稜線への尾根を登ります

雪は予想通り腐っており、タレースの上を歩くと殆ど沈みませんが、外すと10cm程沈み急に歩きにくくなります。スノ-シュ-で下ったトレースは有りますがワカンで下ったトレ-スは見当たりません。おまけに斜面が急になってもトレースのステップは余り崩れていません。先日からの雨で崩れてしまったのかと思いましたが、その理由が山頂から橋立へのルートを下り始めて分かりました。ほとんどの登山者は広野から登り橋立への尾根を下った様です。登るにしたがってブナが現れて来ます。Co690m付近でIさんが不調となり下山。Co800m付近からはブナの大樹も点在するようになり、手倉山に到着。東側の展望が開けて美濃俣丸~三周ケ岳~三国岳の稜線が眼前ですがどの山もしっかりと雪を纏っており、昨年とは大違いです。とはいえ雪は茶色く汚れて、分厚く発達した雪庇にはクラックが入りかけて、雪が崩れ落ちた個所も見受けられ、吹き付ける風も射すような冷たさが無いのと共に、春が来たことを感じさせます。県境稜線のP1168から一旦下り登り返すと平原状の上谷山山頂に到着。山名標などの山頂を示す物は全く在りません。

上谷山へ                 上谷山山頂にて

上谷山山頂より滋賀・岐阜県境の山々        上谷山を後にします

360度の大展望ですが9日に登ったブンゲンからはっきりと見えた金糞岳、福井・岐阜県境の山々も霞の中に埋もれてしまっています。風が強いので下山予定の稜線を少し下った窪地で風を避けて昼食。昼食後なだらかで広々とした県境尾根をP1082まで辿りそこから緩やかに橋立まで下っている尾根を下りますが数多くのトレ-スが残っています。これを見て、広野からの尾根に下りのトレースが無い事の理由が理解できました。

下山尾根より上谷山を振り返る            福井・岐阜県境の山々を眺めながら下山

我々もトレースに導かれて下って行きますがトレースは尾根の末端まで行かず、Co550mから北東に派生する支尾根を下っていますのでそれに従って下ります。メンバ-のワカンの修理中に4名の方が追い抜いて下って行かれます。急傾斜の支尾根はヤブ気味なうえに細くなっている個所は雪が余り付いていない部分も有り、滑らない様に慎重に下り切った時はホッとします。途中で下山したIさんの出迎えを受けて広谷川出合付近の県道に無事に着地。お疲れ様でした。

有疲れ様                     上谷山ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
広野水道施設(6:10~6:30) →手倉山(9:26~9:30)→P1168(10:34)→上谷山(11:02~11:10) →Co1090m付近(11:25~11:58) →P1082(12:08) →県道(14:30)