榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL)、IA、KY、KS、KY、SH、SM、TA、MS、YK  10名
記録
2022年3月22日 四阿山・根子岳
今回はコロナ禍のせいも有り4年ぶりに遠出の春山です。初日の四阿山は10年前の同時期に登りましたが、生憎の悪天で山頂での絶景が見られなかったので、今度こそはと計画しました。宿泊地の上田市から2台の車に分乗し根子岳登山口まで乗り入れますが、駐車禁止ですので他のメンバ-を下ろしてから少し戻った駐車場に車を止めて戻ります。出発する頃より小雪が舞い始めますが四阿山登山口から入山。

シラカバ、ダケカンバの林を登ります           吹雪の山頂直下を登ります

トレース踏み固められて、少し滑りますがツボ足で大明神沢に沿ったトレースを辿り、沢から離れて傾斜が増して滑りやすくなって来たので軽アイゼンを履きます。トレースはシラカバ林からダケカンバ林へと樹相が変わる中を緩やかに登って行き尾根がはっきりし出すと小四阿(1917.6m)に到着。展望が開けますが、生憎の雪で中四阿への尾根が少し見える程度です。一旦下って広い尾根が再び細くなり岩稜を登ると中四阿(P2106)ですが相変わらず雪は降り続けていて進む方向の斜面がぼんやりと見える程度て、Co2100m付近から針葉樹が密になってトレースは右に左にと樹間を縫って登っています。樹林帯を抜け出し、あずまや温泉への道標を見ながら登ると根子岳分岐に到着。根子岳へのトレースは有りますが

四阿山山頂にて                  四阿山、根子岳間のコルにて

新雪で消えかけています。四阿山山頂に向かって進むと新たなトレースが現れて来ます。ふと上を見ると2人の先行者が最後の急登を登っています。我々もその後追いかけて四阿山山頂に到着。山頂の祠は屋根の端が見える程度で殆ど埋まっていて10年前は祠が見えたので今回の方が積雪は多いようです。風は余り無いのですが雪はかなり降っているので集合写真、各々の写真を撮って下山に掛かります。根子岳分岐で軽アイゼンをワカン、スノ-シュ-に履き替えて新雪で消えかけたトレースを追い掛けますが分岐から直ぐの急斜面は凍った雪面に20cm程の新雪が積もっておりスノ-シュ-の爪が全く効かず滑り落ちてしまいますが、幸い危険は無いので、後に続く全員尻セ-ドで下ります。トレースを辿り、途中で行動食を多めにとって根子岳への平原の様なコルに降り立ちます。

根子岳への岩場を通過(海道さん撮影)         根子岳山頂にて

此処からは吹きさらしの登りでトレ-スは消えてしまいますが、新雪は足首まで沈むほどで、稜線の岩場迄は急登ながら比較的順調に登って来ますが岩場の通過に少々手間取ります。最後に乗り越す岩場は露出した部分ホールドが無く、雪に覆われた部分は掘り出すと雪が凍結していますので、先に登って足場を確保したうえで、後に続くメンバ-を引っ張り上げます。そこを乗り越すと根子岳に到着。平日の悪天時登るような方は居ない様で我々だけです。

根子岳から下山開始                 菅平高原展望台より北アルプス、妙高山群

風も強くなって来たので集合写真を撮った後風を避けて昼食を摂る為に早々に山頂を辞します。風を避けて遅い昼食後はトレースが無いので方向を決めて時々GPSで確認しながらダケカンバ林の中を順調に展望台まで下山します。丁度天気が好転し北アルプス方面、妙高山塊上空が青空になり午後の陽で真っ白に輝いています。今までの雪にうんざりしていた全員大感激。

根子岳登山口への最後の下り            四阿山ル-ト図(クリック拡大)

全員カメラマンに変身です。十分に堪能後、最後の下降ですが北アルプスはもう雲に覆われ始めます。根子岳登山口まで降りると道路は10cm程の新雪に覆われて、朝とは様変わりしています。車の雪を取り除き明日の岩菅山登山口の志賀高原のホテルに向かいます。

 

コ-スタイム
菅平高原駐車場(6:15~6:30) →四阿山登山口(7:02)→小四阿(8:18~8:28)→中四阿(9:10) →根子岳分岐(10:10) →四阿山(10:35~10:46) →根子岳分岐(11:02~11:18)→根子岳(13:36~13:44) →Co2060m付近(14:09~14:21) →根子岳登山口(15:21) →菅平高原駐車場(15:42)