榾火山の会

(ほだびやまのかい)

野伏ケ岳  山行報告

参加者   OM(CL)、IA、IS、TK
2022年4月3日
野伏ケ岳は12年ぶりです。又、一昨年、昨年と雨天で中止して三度目の正直で、今回は天気予報は雪でしたのでそれを覚悟しての実施です。前日の夕方、石徹白に向かう途中の檜峠から見える野伏ケ岳はまだまだ十分に雪を纏ってそびえています。明日の天気予報は段々悪くなって、朝から雪模様の予報です。朝起きて外に出てみると空は雲に覆われており霧雨で屋根は濡れています。雪ならぬ雨で気落ちしながら朝食後登山口の白山中居神社に向かいます。神社を通り越してだいしん橋の駐車地に到着しますが我々が一番乗りです。今の時期、土曜、日曜日には駐車場所を確保するのが大変とのネット情報で混雑を予想していたのに肩透かしを食らったような気がします。悪天予報に付き、登山を控えたのか、4月になりもうシーズンが終わってしまったのかと思いましたが駐車場が確保できたことに取りあえずホッとします。おまけに起床時より天候は随分良くなって来て一部に青空も見えています。スマホのGPSが不調で気になりますが、準備後出発します。

除雪終了点を出発します              芦倉山が見えて来ます

小白山沢の橋の手前までは除雪されていますがそこからは雪に埋もれた林道を辿ります。曲がりくねって和田山牧場まで登っていく林道は所々水が流れていてすっかり道が現れている所も有りますが、杉林に入ると雪に覆われています。溶けて分かりにくくなったトレースを辿りますが、杉林を登っている間に天気は予報通りに悪くなって小雨が降り出し雨具を着ます。杉林を抜けると直ぐに和田山牧場ですが野伏ケ岳は肩より上は雲に隠れています。別山方面も雲に隠れていましたが見る間に雲が切れ朝日に輝く別山が姿を現し、予想もしない幸運に感謝。

和田山牧場跡より野伏ケ岳、三ノ峰、別山の山々     別山のアップ

この間に単独行の方が我々を抜いて行かれますので、我々も後を追って出発します。ダイレクト尾根の取付きでアイゼンを履き急斜面に取り付きます。斜面の雪は柔らかく、先ほどの方とは別の方のトレースも有りそれを使わせていただきます。ダイレクト尾根に登り着く頃から小雪も舞初め、視界はますます悪くなってくる中を登り続け、下る予定の南東尾根分岐付近の斜度が緩くなる境目は雪が解けてチシマザサが現れヤブになっています。

ダイレクト尾根への急斜面を登ります。    野伏ケ岳に到着

緩やかになった尾根を登りきると山頂ですが雪原状になっており、晴れていれば360度の大展望ですが、ガスに覆われ視界は20m程で何も見えません。

野伏ケ岳山頂にて                南東尾根を下ります

 

先着の3名の方も早々と下って行かれます。我々も集合写真を撮って下山開始。予定通り南東尾根に入りますが視界が悪いので右手のクラックを横目に睨みながら下り、Co1300m付近で南西方向に向きを変えてブナ林の台地に下り立ち推高谷への林道を辿り和田山牧場まで戻り昼食を摂りますが、雲は段々降りて来て今にも降り出しそうなので急いで和田山牧場を後にし、杉林の中の林道をショートカットしながら1時間程でだいしん橋の駐車地まで下りました。幸い雨には降られませんでしたが、車で檜峠への登り途中でポツポツと降ってきました。

 

お疲れ様                     野伏ケ岳ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
だいしん橋駐車地 (5:45~5:53) →和田山牧場(7:37)→ダイレクト尾根取付点(8:05~8:15)→南東尾根分岐 (9:41)→野伏ケ岳 (9:57~10:10) →南東尾根分岐(10:15)→→和田山牧場(11:33~11:55) →だいしん橋駐車地(12:52)