榾火山の会

(ほだびやまのかい)

三周ヶ岳  山行報告

参加者   OM(CL)、IA、IS、TK
2022年4月10日
三周ヶ岳は5年ぶりです。前回は今回と同様岩谷集落跡から登り夜叉ケ池を経由して岩谷川林道終点の夜叉ケ池登山口に降りましたが、今回登山口は同じですが県境稜線から「街道の尾」を下る予定です。「海道の尾」は11年前に美濃俣丸からの下山路として利用しましたが生憎の吹雪で、晴天時に辿ってみたかったので周回ル-トとしました。3月中に登りたかったのですが、例会等で日程の都合が付かず4月中旬になってしまいました。3月25日に登られたヤマレコの-black-さんのレコでは未だ十分な残雪が有る様子でしたので2週間後でもまだまだ大丈夫と思い前日夕方に広野ダムに到着してビックリです。2週間前にはトイレ付近は残雪が有り、スノーシュ-で林道を下られたとの事でしたが、残雪どころか辺りの路面はすっかり乾燥して、道路脇にはフキノトウも頭を出しており、入口から見通す限り岩谷林道にも残雪は見当たりません。前回と同様にCo900m付近までは残雪は無いだろうと観念して、テントで軽く宴会後に、他のメンバ-はテントで、私は車中泊です。朝起きて空を見上げると快晴で北極星を挟んで、北斗七星、カシオペア、中天には白鳥座、琴座、わし座の星々が輝いています。朝食中に2人の単独行の方が岩谷林道に入って行かれます。

出発です                    ヤブ漕ぎから始まります

我々も準備後岩谷林道を辿り、岩谷集落跡の上手の橋を渡り県境稜線P1144からの尾根末端の取付点に到着。末端はクマザサと椿のヤブの急斜面ですが尾根芯に取り付いてしばらく登り鹿避けテープが巻かれた杉が現れと来るとササも無くなりヤブも薄くなり登り易くなります。

ブナの回廊を登ります               大分登って来ました

Co650m付近で残雪が現れ、喜んだのも束の間で直ぐにユズリハのヤブが現れて来ますが薄いのであまり気になりません。Co900m付近でしっかりと残雪が現れて来て、全く6年前と同じ状態ですのでホッとすると同時に尾根上部の灌木の酷いヤブも同様と予想するとウンザリしますが、ひょっとして、と気分を鼓舞して登り続けてCo1000m付近から尾根が細くなると尾根芯は灌木とクマザサのヤブが出現。2週間前の-black-さんの写真と同じ場所は既にしっかりとヤブで覆われています。此処からP1144までが本日の核心部です。概ね灌木とクマザサのヤブ、時々残雪の状態で県境尾根のP1144に到着。此処からはブナに覆われた県境稜線で残雪も十分です。三周ヶ岳へのJCPに登り着くと夜叉ケ池への稜線は既にヤブが出ており5年前この稜線で難渋したことを思い出しながら誰も居ない山頂に到着。

県境稜線より三周ヶ岳               三周ヶ岳山頂にて

快晴下の無風で暖かいのですが春霞で白山は望めません。20年前に辿った高丸への吊り尾根を眺めながら、のんびりと昼食。ビ-ルでも有れば最高やな~。

山頂より北側の山々                 山頂より東側の山々

山頂より南側の山々                イワウチワ

昼食後P1144まで戻り県境稜線から派生する街道の尾に入ります。見下ろすとなだらかな雪の尾根が下っていますがどの辺りまで快適に下れるかな。残雪が無くなっても酷いヤブが少しでも少なければ良としましょう。街道の尾は急傾斜の部分を除いてはCo650m辺りまでは残雪が有り、それ以後も午前中の登り程のヤブも無く(下りでヤブ漕ぎが楽だったかも)予想していた以上に快適に下れます。

下山路のブナの樹にて           三周ヶ岳ル-ト図(クリック拡大)

途中、今年初めてイワウチワに出合い写真に収めながら、末端はコンクリ-トの法面だったと記憶していたので末端の手前で杉林の中のヤブを下りダムの管理道路に着地。対岸の満開の桜を眺めながらダムサイトに到着。お疲れ様でした。

コ-スタイム
広野ダム (5:35) →岩谷集落跡取付点(6:19~6:25)→県境尾根P1144(9:27~9:37)→JCP (10:31~10:43)→三周ヶ岳 (11:00~11:39) →県境尾根P1144 (12:30~12:44)→ (13:12)→広野ダム管理道路(15:20) →広野ダム(15:48)