榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(CL)、IA、IS
2022年5月8日
以前綿向山に登った時、彼方の雨乞岳を眺めながら縦走してみたいと思っており、今回のメンバ-も同じ思いでしたので何時かの機会にと温めていたのですが、昨年末にヤマレコのyamanekoさんが甲津畑~綿向山~雨乞岳~杉峠~甲津畑と周回されたレコを見て、目から鱗が落ちるとは此の事で、甲津畑から綿向山に登れればyamanekoさんの行動時間では全く不可能ですが、我々ロートルでも時間を掛ければ何とか周回出来そうだと考え、サプライズで杉峠~タイジョウ~カクレグラを追加しても行動時間は11時間有ればなんとかなりそうだと計画しました。八日市インターを降りた所で集合し岩ヶ谷林道入口の鳴野橋に向かいます。下山に備えて車を置きもう1台で、登山口の甲津畑集落奥で道路がUタ-ンする橋の袂の空き地まで戻り準備後出発。

出発です                     ブナの新緑トンネルを登ります

川沿いに少し進み右上に登るコンクリ-ト道を登り砂防堰堤の道路に出てそのまま進みますが直ぐに引き返し、中部電力の巡視路の標識から檜林の尾根を登り始めます。最初は急登ですが1番目の送電線鉄塔まで登ると緩やかな尾根となり2番目の鉄塔へ登り付き振り返ると眼下に甲津畑の田植えが終わった水田が朝日に光っていますがこれから辿る予定のイハイガ岳はガスが掛かっていますので、昨夜の雨で急斜面が濡れていなければ良いですが。余り整備された巡視路ではない様ですが三峯山(P913)を過ぎて竜王山からの登山道に合流するまでは途中馬酔木のヤブで少し煩わしい個所も有りますが危険な所も無く登れます。P962手前からシャクナゲが、最盛期は少し過ぎていますが可憐な花を咲かせています。木の根が張り出したブナの新緑を見上げながら登り切るとイハイガ岳の分岐に飛び出します。折角ですので雨乞岳に寄って行きます。山頂には先行者が5名ほどいらっしゃり、思い思いに休憩中で、我々もこれから辿る雨乞岳への稜線を眺めながら一息入れます。風衝草原を下り少し登るとイハイガ岳。此処からの下りか本日の難所との事ですが、急斜面ですがテープ等も有り比較的簡単に下れます。只Co810m付近で北東から東へ方向転換する所を其のまま少し降り、気が付いて登り返し正しいル-トに戻りガレ場の縁を下ります。途中のシャクナゲ、ヤマツツジが眼を楽しませてくれます。

イハイガ岳分岐よりこれから辿る山々         イハイガ岳の崩壊地縁を下降

大峠からは再び急登で木の根を掴みながら登りシャクナゲが出て来ると緩やかなになりますが、シヤクナゲのトンネル状態の所も多く有り腰を屈めながらの歩行がCo960m付近まで続きシャクナゲの花は綺麗なのですがシャクナゲの林を抜けてホッとします。P1014手前からは風衝草原となり360度の展望が開けて来ますが帽子が飛ばされそうな風になり写真を撮るのも手こずる程です。南雨乞岳まで来ると風も弱まり雨乞岳までの笹ヤブの登山道を登り切ると第2番目の目的雨乞岳です。休日の好天にも関わらず山頂には数名で緯度です。

綿向山(左奥)、イハイガ岳(中央左手)を振り返る       雨乞岳山頂にて

集合写真を撮った後少し下った大岩の陰で風を避けて昼食。杉峠に到着は午後1時45分。午後2時前に辿り着くと後半のタイジョウ~カクレグラに進む予定にしていましたのでそのまま杉峠ノ頭への登山道を登ります。

雨乞岳山頂付近よりこれから辿るタイジョウ~カクレグラ     カクレグラ山頂にて

タイジョウまでの稜線は一部崩壊地の縁を辿る所も有りますが、比較的穏やかで危険な所は有りません。タイジョウにもエスケ-プルートを設定していましたが、メンバ-は全員元気なのでカクレグラへ進みます。此処からの下りは急下降ですが、テープは予定していたルートとは違う北側の支尾根に付いており少し下って見ましたが稜線のル-トへのトラバ-スル-トの状態が不明なので今まで2度登って様子がわかる西側の急斜面を下る事にして引き返します。慎重に急斜面を下り最後のカクレグラに向かいますが、疲れが出て登りが辛く最後のピーク、カクレグラに到着した時にはやれやれです。下りは岩魚の里へ下る尾根のP859とテープに書かれた分岐から南西に派生する支尾根を下りますが、この尾根が今日のル-ト中最もヤブ気味の尾根ですが問題なく通過出来ます。林道への最後の下りは尾根を末端まで下るとコンクリ-トの法面になり下れないので、テープの有る西側の浅いルンゼを下ると梯子が設置されておりそこを降りて林道に着地します。

お疲れ様                    綿向山~雨乞岳~タイジョウ~カクレグラル-ト図(クリック拡大)

鳴野橋までの舗装された林道は多くの落石が有りますが道端にはフジ、桐、タニウツギの花が疲れも吹っ飛ぶ位鮮やかに咲いています。ほぼ予定通り午後6時を過ぎた鳴野橋の駐車地には我々の車を含めて3台止まってします。長時間の周回ルートお疲れ様。車窓からの比良の山に太陽が沈もうとしていました。

山中で出合った花々

イワカガミ                     石楠花

ヤマツツジ                     フジ

タニウツギ                     桐

コ-スタイム
甲津畑 (6:23~6:28) →三峰山(8:21)→竜王登山口合流(8:26)→P962(8:56)→イハイガ岳分岐 (9:19)→綿向山(9:26~9:40)→イハイガ岳(10:13) →大峠 (10:47~10:52) →Co940m展望岩(11:25)→清水ノ頭(12:11~12:14)→南雨乞岳(12:39) →雨乞岳(12:52~12:58) →Co1200m大岩(13:04~13:31)→杉峠(13:44~13:47) →杉峠ノ頭(13:58)→イブネ分岐(14:04)→タイジョウ(14:45~15:15)→カクレグラ(16:45~16:55)→林道(17:53)→鳴野橋 (18:10)