榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL)、IA、KT、KY、KY、SH、MS、YK、YK   9名
記録
2022年5月31日  九重山
今回の九州の山は3度目の正直の例会で、過去2回はコロナ禍、悪天で中止ましたが、今回も本来は29日に出発して3日間に、祖母山、傾山、九重山の3座を登るつもりにしていましたが、30日が雨天予報で1日出発を後らせ、傾山を中止しての実施です。大阪南港からフェリ-さんふらわあに乗り翌朝、31日に別府港に上陸後、10名乗りレンタカ-を借りて登山口の牧ノ戸峠まで走らせます。平日ですので牧ノ戸峠駐車場は空いているだろうと予測していましたが、9割方埋まっており、登山口から一番遠い一画に駐車。我々と同様ミヤマキリシマ目的の様です。曇天化の下、大勢の登山者と一緒に出発。早速ミヤマキリシマが現れますが、最盛期を過ぎて散りかけています。

牧ノ戸峠出発です               ミヤマキリシマの群生
コンクリ-トの登山道を登り切ると展望台に到着、石に刻まれた説明盤通り久住山は頭がちょっとだけガスの晴れ間に見えています。此処から沓掛山(P1503)を通っての尾根のあちこち、星生山、扇ケ鼻の山腹にはミヤマキリシマの群生が、又道の両側にはシロドウダン、ツクバネウツギ、ツクシドウダン等の花々が目を楽しませてくれます。帰路に寄る予定の扇ケ鼻分岐を過ぎると久住山が全貌を現わして、正面に眺めながら少し下ると窪地の底に有る久住山避難小屋に到着。

御池の奥に中岳が見えて来ます          中岳山頂にて
バイオトイレが設置された綺麗な小屋です。此処からは御池を経由して先に中岳に登ります。岩交じりの急坂を登り切ると中岳山頂。此処迄の登山道にもミヤマキリシマの群生が見られますが枯れたような所も有り何となく生気が無い様な気がします。山頂からは周りを遮るもの無い大展望と行きたい所ですが、突然ガスに覆われたり、上空は青空になっても遠くは曇り空で展望は有りません。

中岳直下より坊ガツル方面            久住山山頂にて

昼食後久住山に向かうために下山を始めると眼下に坊ガツルが見えるまでに天候が回復してきます。池ノ小屋を経由して久住山に登り返しますが午後1時を過ぎていますので山頂は空いています。上空は青空ですが、相変わらず遠望は効かず、明日登る予定の祖母山も見えないので諦めて下山に掛かります。

久住山山頂より中岳方面             久住山を背景に

 

 

帰路にミヤマキリシマの群落を見に寄る予定の扇ケ鼻分岐まで降りて来た時、丁度扇ケ鼻から降りて来られるご夫婦に花の状態を聞くと、大したとこは無いとのお話しですので、寄らずに下山することにします。帰路の花は青空に映えて登ると気よりも綺麗に見えます。

お疲れ様                    九重山ル-ト図(クリック拡大)

牧ノ戸峠の駐車場に戻った時は既に半分以上の車はいなくなっています。これから長湯温泉の宿舎に向かいます。
コ-スタイム
牧ノ戸峠駐車場(9:15~9:27) →展望台(9:49~9:52)→P1503沓掛山(9:58)→扇ノ鼻分岐(10:52)→久住山避難小屋(11:18~11:31) →中岳(12:10~12:40) →久住山(13:27~13:43) →久住山避難小屋(14:05~14:13) →扇ノ鼻分岐(14:37~14:47) →展望台(15:33~15:42)→牧ノ戸峠駐車場(15:57)

2022年6月1日  祖母山
今日は帰りのフェリ-さんふらわあの時刻までには別府に戻る必要が有りますので、宿を早めに出発し、途中のコンビニで昼食を仕入れて、神原登山口に向かいます。登山口への最後の狭い道路を通って登山口の駐車場に到着。先着車が3台止まっています。曇天下出発です。帰りは右岸の登山道を通る予定ですが登りは左岸のメインル-トの登山道を登ります。階段が続きますが、道端には樹種を示す説明書き等が数多く設置されています。ユネスコエコパ-クに登録されての整備でしょうか。五合目小屋からしばらく登り、Co950m付近で小沢を渡ると急登の始まりですが木の根が張り付いたり、岩を迂回したりの急登が続きます。

出発です                    急登です
当初の計画では初日に祖母山に登る予定にしていましたが、前日の雨で登山道が濡れて滑りやすくなっていると思い、2日目にしましたが、昨日の晴天でかなり乾いており、下りに滑る事もなさそうで一安心です。整備された登山道を登り切ると森の中にぽっかりと切り払われたような空間が現れ、国見峠に到着。

国見峠にて                    山地用付近のミヤマキリシマ

此処からは今までの様な急登は有りませんが、滑りやすい掘割状になって土が露出した登山道になり、それを嫌って脇に踏み跡が続いています。本来は自然保護の為には掘割状の登山道を通らなければならないのですが、歩き易いのでついつい新しくできた踏み跡を辿ってしまいます。登り着いた山頂は大勢の先着者で賑やかで、我々9名もその中に混じって、昨日より遠望が効きますので、写真撮影やら、地図、スマホを見ながら山座同定でゆったりと休憩します。

祖母山山頂にて                昨日登った九重山群

下山は9合目の小屋に寄り道です。大きな小屋はトイレも有り、中を覗かせて頂くと炬燵、本等も有り、暖かい雰囲気で泊まってみたくなります。小屋から巻き道を辿り、急な登山道を滑らない様に慎重に下り5合目の小屋に戻った時はほっとします。小屋の中では火が焚かれており、制服を着た2人の方が携帯で電話されています。小屋のメンテナンスをされているようです。此処からは本谷右岸のトレッキングコ-スを下ります。御社の滝の前で集合写真を撮りながら下り、駐車場手前の左岸の登山道との合流点手前で木イチゴの群落に出合いますが、これを見逃す手は無いと、手が届く範囲の木イチゴをほおばります。

木イチゴの群落で大満足              お疲れ様

十分に堪能して駐車場に戻ります。時間に余裕が有りますので、「荒城の月」の詩の素材になった岡城址に立ち寄ります。城址の一画から数時間前に登った祖母山がそびえているのを見上げると感慨もひとしおです。傾山は来年の楽しみに取っておきます。

立ち寄った岡城址より祖母山(中央)       祖母山ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
神原登山口駐車場(5:55~6:07) →5合目小屋(6:43)→国見峠(8:32~8:44)→祖母山(9:28~10:08) →9合目小屋(10:16~10:24) →国見峠(10:49~11:20) →5合目小屋(12:50~13:06) →神原登山口駐車場(13:41)