榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(単独)
2022年7月20日
今回は、比良山系南部で交通の便が良い部分を縦走します。23日からの飯豊縦走のトレ-ニングを兼ねて、又同じル-トを7年前の8月に歩いていますので、7年経過しての体力、気力(?)の低下具合のチェックも兼ねています。このル-トの良い所は体調不良、気力低下により行動中止する場合、各峠から下山すれば比較的簡単に湖西線の駅に直接降りられることです(但し、どの峠から降りても高度差800m程度は下る必要は有りますが)。昨夜までの雨でル-トで泥濘状態の所が有ると予想して長靴で歩きましたが、その必要は無く足が蒸れただけの結果に終わったのはお笑いでした。又、平日とはいえ比良山系のメインル-ト上で人に出会ったのは、観光地である打見山~蓬莱山だけでと言う珍しい経験でした。下山予定の駅から北小松駅までは電車で戻ってくるつもりで北小松駅前の駐車場に車を止めて登山口へ向かいます。

登り口                       ヤケオ山への急登

7年前より丁度1時間早い出発で、通りなれた登山道を辿り、初めての休憩場所の涼峠に登り付きます。天気は予報通り曇りで、カンカン照りの中を歩かなくて良さそうです。ヤケオ山への坂はいつ登ってもしんどい急登ですが、足元を見つめて登ります。登り着いたヤケオ山からは琵琶湖側はガスに覆われて全く見えません。風も吹いて来て立ち止まると汗が引いて行くのが分かる程で、下界の猛暑が嘘の様です。釈迦岳付近は数日前に登られた方から夏椿が咲いていたとの話を聞いていたので、未だ残っているのではと期待していたのですが、残念ながら落花ばかりです。

釈迦岳への稜線                  北比良峠に到着

7年前は北比良峠で昼食でしたが、1時間程早く到着したのでそのまま進んで金糞峠に到着。此処から下山するルートを第1番目のエスケ-プル-トにしていましたが、そのまま第2のエスケ-プル-トを設定している荒川峠まで進みます。荒川峠には昼前に到着し、体調に異常ないのでそのまま進み烏戸山に登り付きます。此処からは相変わらず琵琶湖方面はガスで展望は有りませんが、進む予定の打見山、蓬莱山が遥か彼方に見えていますが、何とかなりそうな感じなので、取り敢えず第3番目のエスケ-プル-トである打見山まで行ってみることにして昼食。

烏戸山直下より蓬莱山(中央奥)、比良岳(右)     比良岳へ寄り道です

今日も冷やし素麺です。葛川越まで一旦降りて登り切ると比良岳。登山道は比良岳のピークを通過していませんが折角ですのでピークに立ち寄ります。木戸峠からはびわ湖バレ-スキ-場を登りますが彼方まで見渡せる登りは気力を萎えさせます。登り切った打見山は平日ですが大勢の観光客で賑わっており、蓬莱山への登行リフトを横目に見ながら蓬莱山へ登ります。この頃になって琵琶湖方面のガスも晴れて来て、下降点の小女郎峠への登山道がはっきりと見えて来ます。

蓬莱山から武奈ヶ岳(右)、白倉岳(左奥)      蓬莱山から小女郎峠方面が見えて来ました

蓬莱山を下る辺りから左足の膝が少し痛くなって来ます。少し負荷を掛け過ぎたようで心配ですが、ストックも有りますのでそのまま小女郎峠から下山に掛かります。下り出しは雨水に浸食されて狭い溝状になった登山道は土嚢で補修されてはいますが歩きにくい道です。直ぐに急な登山道になりますが、今度は右足が攣りそうになりツムラの68番を飲み、ペースを落としてゆっくり下ります。

小女郎峠を見下ろす。左側に下ります      蓬莱駅より打見山から辿って来た稜線を振り返る

 

薬師の滝まで下ると道は緩やかになり舗装された林道に出るとやれやれですが、相変わらずスローペ-スで無いと下れません。田圃が見えるようになると、なぜか両足の痛みも無くなり普通のペースで歩けるようになり、何とか予定通り蓬莱駅に辿り着きホッとします。7年前と殆ど同じ時間では歩けましたが衰えは確実に進んでいる(当然と言えば当然ですが)のを実感した一日でした。

比良山縦走ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
北小松駅(6:15~6:23)→ヤケ山(8:01)→ヤケオ山(8:52) →釈迦岳 (9:28~9:33) →北比良峠(10:13) →金糞峠(10:45) →南比良峠(11:23~11:30)→荒川峠(11:50) →烏戸山(12:15~12:40) →葛川越(12:50) →比良岳(13:09~13:14) →木戸峠(13:38~3:45) →打見山(14:04) →蓬莱山(14:27~14:39)→小女郎峠(14:58) →蓬莱駅(16:01)