榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL)、IA、IR、SM、TM、HE、NM、YK       8名

記録
2024年1月15日   東天狗岳
前日は茅野駅から桜平のゲート前まで送迎車に乗り、夏沢鉱泉まで歩きます。夏沢鉱泉から振り返ると穂高~槍が夕陽に居ています。明日の天気もこんな天気だと良いのですが。起床して外に出ると雪模様で新雪は5cm程積もっています。

14日夕方は穂高~槍が見える好天          ワカンを履いて出発

出発を1時間ずらしワカンを付けて出発。オ-レン小屋への道は昨日多くの人が往復しているので沈むことは無く歩き易い雪道です。オ-レン小屋の手前で夏沢鉱泉の従業員の方に追い抜かされますが、オ-レン小屋から箕冠山へ向かわれるとの事で、ラッセルが随分楽になりそうでほっとします。誰も居ないオ-レン小屋の前で一息入れて箕冠山への雪道に入りますがトレースが有り随分歩き易く、順調に登ります。登りにつれて梢を吹き抜ける風の音が大きくなる様で樹林帯を抜けた後の強風が心配です。登り着いた箕冠山でアイゼンを履いて根石山荘へトレースの無い道を下ります。

箕冠山に到着                 根石岳付近を登ります

想像した通りの雪は止んでいますが横殴りの風が吹き付けて来ます。根石山荘付近でTMさんは強風の為引き返すとの事で、此処で中断して引き返す希望者4名をTMさんに託し、残った4名根石岳への登りに掛かりますが風は少し弱くなり、見通しは悪いながら所々ロープ支柱の鉄棒が残っていすのでそれを辿りながら根石岳を越えてコルの白砂新道分岐まで下って来ます。

この岩場を登れば山頂です            東天狗岳山頂にて

 

風は思っていた程強く無いので引き返さずに最後の登りに掛かり頂上直下の凍り付いた鉄橋、鎖場を登り東天狗山頂に到着。山頂はこんな天気なので誰も居ませんが、風は9年前の方が強かったような気がしますがガス巻く山頂には長居無用で集合写真を撮った後早々に下山に掛かります。

東天狗岳を下ります              オ-レン小屋まで下って来ました

強風の中では休憩を取るのもままならないので箕冠山に戻って2時間ぶりに一息入れます。アイゼンを脱いで軽くなった足でのオ-レン小屋への下りで2人連れの女性パーティとすれ違いますが、彼女達は根石岳行くとの事。下るにつれて天気も回復し午後2時半に夏沢鉱泉に戻ります。明日は好天になれば良いのですが。

お疲れ様でした                東天狗岳ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
夏沢鉱泉(8:06) →オ-レン小屋(9:15~9:30)→箕冠山(10:30~10:59)→根石岳(11:19)→東天狗岳(12:08~12:12) →根石岳(12:54) →箕冠山(13:10~13:33)→オ-レン小屋(13:54)→夏沢鉱泉(14:32)

2024年1月16日 硫黄岳
今日は冬型が強まり気温は昨日より低く-15℃、風速も瞬間風速23m/s程度との予報ですが硫黄岳に登った後そのまま帰宅する予定ですので行ける所まで行くつもりで午前7時に出発。昨日の女性2名パーティ-も硫黄岳へ登るとの事で途中のラッセルが楽になりそうです。只、天気予報では午前中の降雪は無いものの曇り空で気温は昨日より低く、風も強い予報が出ており心配です。

夏沢鉱泉出発です                 オ-レン小屋に到着

オ-レン小屋から夏沢峠までは先発の女性パ-ティ-のお蔭で楽に登られて夏沢峠に到着しますが風はあまり吹いていません。先着していた女性パ-ティ-は此処で引き返すとの事で、早々に下山して行きます。TMさんも予定通り此処で引き返すとの事で、同行するIRさんを除いた残り6名でアイゼンを履き出発します。

樹林帯を抜けて登ります             標高2600m付近から頂上方向を見上げる

樹林帯を抜けたとたん昨日よりは少し強い位の横殴りの強風が吹き付けて来ます。顔は目出し帽にコーグルですので冷たさは感じませんが、指先は可成り冷たくなって来ます。気温は予報通り昨日より低いのでしょうか。その内にカメラが言う事を聞かなくなった様で(下山後調べて見るとカメラケ-スの両側に張り付けていたカイロの片方が捲れていました)写真が撮れなくなりますが、登山道は強風で雪が吹き飛ばされてはっきりしており、又山頂付近の広い尾根はロープが張られていますので、それに沿って登ります。

硫黄岳山頂にて           樹林帯まで降りて来ました

下山時はロープを目印に下山すればいいのでGPSが使えなくなっても安心です。辿り着いた山頂は昨日と同様誰もおらず、ガスに巻かれた山頂は体を持っていかれそうな強風ですので全員写真を撮った後早々に下山に掛かります。正面からの風を受けながらの下りは時々吹き飛ばされそうになるのでストックで支えながらゆっくり下山します。樹林帯に入り強風から解放され、夏沢峠で2時間半ぶりに休憩ですが、凍傷になった様だとの事でメンバ-の方の手を見せてもらいますが指先が白くなっており明らかに凍傷です。大急ぎで夏沢鉱泉まで戻り温泉に入ってもらいます。

無事に戻って来ました         硫黄岳ル-ト図(クリック拡大)

後で聞くと昨日はインナ-手袋無しでアウタ-手袋(防寒テムレス)を履いていたが、指が冷たくなると手を半分抜いて握りしめて温めた。昨日より寒くなると私が言ったので分厚いインナ-手袋を履いたが、その為手を抜くことが出来なかった。更にインナ-とアウタ-間が窮屈になり、昨日以上の低温に加えて保温効果が大幅に低下したものと思われます。他にも指先、頬が凍傷になったメンバ-も居て、途中で引き返せばこんな事にならなかったのにと悔やまれます。

コ-スタイム
夏沢鉱泉(7:06) →オ-レン小屋(8:04~8:15)→夏沢峠(8:50~9:08)→硫黄岳((10:28~10:34) →夏沢峠(11:40~12:02)→オ-レン小屋(12:20)→夏沢鉱泉(12:51)