榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  (CL) KT、(SL)TA、 KK、 MS、 MS、 IS    記 TA
2024年3月15日
幸いなことに晴れに恵まれた。
JR東海道線、近江八幡駅から長命寺方面行きのバスに乗車、渡合橋手前のユースホステル前で下車。百々神社横の登山口より登山開始。約40分程登ると西の湖と水路を望めるポイントに。春霞の陽光の中に静かな風景が広がる。
少し下った広葉樹の林床にオオイワカガミの群生地があり、暖冬の影響で早く咲くかもしれないとの浅はかな予想はもろくも崩れ、てらてらと光る葉のみ。でもそのすぐ隣には私たちを励ますようにショウジョウバカマの薄桃色の蕾が密やかに開く時を待っていた。
アップダウンの後278mの望西峰へ。西に開けた所から、頂上に雪の残る蓬莱山を望み、やわらかな色の琵琶湖、整然と区画整理された田畑を見下ろす。
ロープの張られた急坂を下るとヴォーリズ記念病院方面との分岐点の鞍部となる。また登り下りを繰り返し西に進むと出丸という1585年築城当時のまま現存する石垣がある。
豊臣秀次の短い生涯に、この美しい山と湖の景色から自由な商業地を目指して城下町と八幡堀を作り、近江商人の礎を築き、彼の死後もその思いが地域の人々の心に面々と受け継がれた。出丸からの広々とした景色を若き秀次も見ていたかと思うと悲しい気持ちになる。
秀次の居城跡にある八幡山の三角点に立ち寄り、休憩の後下山。下山地の日牟禮八幡宮から時代劇の撮影もされる水路を見ながらバス停へ。本日の例会を終了した。

百々神社横の登山口から出発    オオイワカガミの群生地

ショウジョウバカマ                                     西の湖と水路


出丸の石垣

コ-スタイム

百々神社9:49→展望ポイント10:28→望西峰10:55→出丸12:43→八幡山13:12→日牟禮八幡宮13:45