参加者 KT(CL):IH, IR, KS, KY, KY, SN, SS, SH, SM, NA, NK, MS, YK, YK, TA(記録)
2024年6月12日
この日の琵琶湖線・京都線の遅延でJR保津峡駅での集合時間にばらつきはあったが少々の遅れで無事集合、暑くなる予報の中、登山を開始した。
保津峡駅からツツジ尾根登山口までの距離が近くJRも利便性に優れることから個人の山行でも度々使う。保津川は今日も淡緑青色の流れだ。夏目漱石の「虞美人草」だったか、作中に保津川下りのシーンがあった。漱石はどんな表現をしていただろうか?すっかり記憶の淵からこぼれ落ちてしまったが、急流を下りながら舟が岩の間をすり抜ける様がリアルだったように思う。
私たちは風通りの良い尾根上で暫くの涼を求めたのち荒神峠へ。この先の急登を前に小休止。この時一人体調不良で下山が申請される。筆者が一緒に残り他のメンバーは先へ。私たちは何時登山中の体調不良に見舞われるか知れない。
しかし、荒神峠の涼しい風に体を休めていると少し回復されたのか登山を再開すると言われる。水尾別れの先のホテル跡とケーブル駅舎跡までという条件でゆっくりと登る。表参道との合流地点まで来ると高度が上がって少し涼しくなってきた。
水尾別れで先発の方達は私達を待っていてくれたのか合流。しかし私達はここで昼食を摂り、愛宕山に昭和19年まで存在したというホテルとケーブルの駅舎の跡地で皆さんを待つことに。昭和4年にケーブルと遊園地が、昭和5年にはホテルが開業したとある。どちらも終戦前年に閉館とあるが、スキー場跡もあるなど愛宕神社参詣とリゾートで大きな夢を描いた人たちがいたのだ。廃墟となったこの場所にいると時間軸がずれるような錯覚に陥る。体調不良だった方ももうすっかり普段通りに戻られた様子に安堵しているところへ神社から下りてこられた皆さんと合流。しばし散策の後下山。皆の無事を感謝している。
愛宕山ケ-ブル駅舎跡にて
コ-スタイム
8:41(保津峡駅)→10:00(荒神峠)→11:12(水尾別れホテル跡・ケーブル跡)→13:19(ツツジ尾根分岐)→13:51(荒神峠)→15:04(保津峡駅)