榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL),SM、NY、YK  4名
記録
2015年4月28日
2001年に登頂してから14年ぶりの笈ケ岳です。今回は前回とは違い4月末には自然保護センタ-まで車で入れると思い車を走らすが、岩間温泉への分岐を過ぎて直ぐの所でゲ-トにより道は遮断されている。想定外の障害です。今回は登れないと一瞬諦めました。しかしと思い、中宮温泉の宿に電話を入れてみると、今年は雪が多く5月にならないと自然保護センタ-までは車が入らないとの事。ここでテント泊は諦めて一里野で宿泊できる所を、杉丸さんに探してもらい、交渉してもらった結果幸いにも「岩間山荘」が素泊まり5,000円で泊まれると交渉成立し、急遽素泊まりに変更。入浴後早々と就寝。
4月29日
午前3時起床。朝食後ゲ-ト前まで行くと既に2台の車が止まっており、既に出発した模様(この4人パ-ティ-とは最後まで前後して行動した)。1時間弱歩き自然保護センタ-到着。今まで見たネットの写真とは異なり駐車場は殆ど雪。ここから山道に入り、本日最大の難関(?)と予想される野猿公園横の渡渉点に到着。朝の内は水量が少なくストックを最大に延ばして石伝いに渡渉。渡渉すれば後は急登が待ち構えていますが、14年前とは大違いでル-トは明確で要所要所にはロ-プが設置されており、さすがツア-登山が出来るようになっています。

激登り2 冬瓜平から大笠・笈 稜線ピ-クにて1 稜線へ2

激登りです           冬瓜平より大笠・笈ケ岳   稜線ピ-クより笈ケ嶽      稜線ピ-クへの登り
急登が一段落し、最初のピ-クから山毛欅尾山~冬瓜山の稜線手前まで雪は無くヤブ気味ですが、この程度の道はどこの山でも有るような全く問題なしの道で、稜線手前でアイゼン装着し、今回は冬瓜平のル-トを行き帰りとも採用。ここはブナの大木の林で、テント泊してみたいところです。冬瓜平からはシリタカ山北側のピ-クとのコルに突き上げ、ここからは目前に笈ケ岳です。三方岩岳への稜線まで登り切ると30分程で笈ケ岳のピ-ク到着。生憎天気は下り坂で白山本峰はぼんやりですが、隣の大笠山を初め三ケ辻山、人形山、三方岩岳が望めます。頂上は先着の4人パ-ティ-と我々だけ。

最後の登り 笈ケ岳頂上にて 主稜線手前より白山 笈ケ岳を下山

最後の登り           笈ケ岳山頂にて        白山本邦方面        笈ケ岳を後に

稜線ピ-クへ帰着

稜線ピ-クへ帰着

昼食後下山開始。天候が悪化してきましたが、雨が降る事は無いので、4人パ-ティ-と前後しながら、朝の急登部分もロ-プ等に助けられて渡渉点までマイペ-スで下山。予想したとおり、朝渡渉した所は雪解けで増水して下り渡れない。少し下流を探すと1枚岩が沢全体を覆うようにして斜めに掛かっているのを発見。この面を利用して拍子抜けするくらい簡単に渡渉が出来た。朝もこの岩を利用すれば良かった。

笈ケ岳と大笠山 冬瓜平帰着2 笈ケ岳サラバ2 渡渉点の岩ブリッジ

稜線より大笠山方面      冬瓜平に帰着         冬瓜平を後に         渡渉点のロックブリッジ

最後の激下り イワナシ イワウチワ2 笈ケ岳(2015.04.29)

最後の激下り          イワナシ              イワウチワ              笈ケ岳ル-ト図(2015.04.29)
後は只足を機械的に交互に出し、廻りが何も見えなくなった19時過ぎにゲ-ト前に到着。実に15時間の行動時間でした。それから「岩間山荘」で下山報告すると、我々が下山してこないので警察に連絡したところとのこと。直ぐに連絡して頂き、大騒ぎにならずにすみましたが、すんでの所で遭難扱いになるところでした。ヤレヤレ。結局京都駅でメンバ-を降ろしたのが12時前になり、皆さん終電での帰宅になりました。
今回は好天に恵まれ、久しぶりの長丁場で記憶に残る山行になりました。メンバ-の皆さん、有難うございました。

コ-スタイム
ゲ-ト前(4:05)→自然観察センタ-(4:50~5:00)→渡渉点(5:50)→最初のピ-ク(7:30)→山毛欅尾~冬瓜稜線(8:55)→冬瓜平最低コル(9:30)→シリタカ山北側ピ-ク(10:25)→三方岩との稜線(11:25) →笈ケ岳頂上(12:10~12:30)→シリタカ山北側ピ-ク(13:35)→冬瓜平(14:35) →最初のピ-ク(16:05)→渡渉点(17:50)→自然観察センタ-(18:25)→ゲ-ト前(19:15)