参加者 OM(CL),SR、SM,YK 4名
今年の「北海道の山」は昨年も登れなかった大雪山系のニペソツ山と新たに日高山脈の幌尻岳、ぺテガリ岳、神威岳を予定していましたが、直前の台風でニペソツ山への林道が崩れたとの情報で急遽、芽室岳、伏見岳に変更しましたが、現地に行ってみると、伏見岳の林道も封鎖されておりこれも剣山に変更しました。更にはかすかに希望を持っていた、幌尻岳、ペテガリ岳への林道も閉鎖は解除されず、やむなく羊蹄山、暑寒別岳に変更し、日程を4日間短縮して帰ってきました。今年は不本意な結果になってしまいましたが、来年再度挑戦したいと思っています
記録
2016年8月24日(芽室岳)
今朝は快晴です。道央道清水ICを降りて芽室岳の林道に向かいます。途中牧場の中の道を通り林道に入りますが、先日の台風の大雨で所々荒れており、車の底をこすります。何とか登山口に到着。最初に渡る丸木橋は幸い大雨でも流出していませんが、川は増水しており、落ちたらひとたまりも有りません。北海道の山はヒグマがいますので、熊避けの鈴をザックに取り付けますが、期待したような大きな音で鳴りませんがそのままで登ります。この山も北海道の山の特性ではじめはなだらかその後は急登が続きます。幸いにも笹は刈られており、マダニの心配は有りません。結構良いペ-スで登り西峰との分岐に到着し、展望が開けますが、あいにく雲が掛かってきて、南方の幌尻岳方面の展望は有りません。
登り道にて 頂上を望む 稜線にてチロロ岳背景 頂上到着です
芽室岳山頂にて 最後の丸木橋 芽室岳ル-ト図
頂上は単独行の方とカップル1組、彼らは下っていきましたが、我々はここで昼食後下山。下山後の林道は乾いており、少しは通りやすくなっていましたが、二度は走りたくない道です。本来は新嵐山荘で入浴後、町で食料を調達し伏見岳避難小屋に泊まるつもりでしたが新嵐山荘で部屋が確保できるとのことで、急遽素泊まりに決定。レストランで今日の単独行の方と一緒に成り雑談。洗濯後早々と就寝。
コ-スタイム
芽室岳登山口(8:15~8:35)→西峰分岐(11:50)→頂上(12:15~12:45)→西峰分岐(13:05) →芽室岳登山口(14:55)
2016年8月25日(伏見岳→剣山)
今日も曇り空ながら何とかなりそうな空模様です。近くのコンビニで朝食と昼食を仕入れ、本日の目的地の伏見岳登山口に向かいます。所が林道入り口に着いてびっくり。ゲ-トが閉じられて居ます。この林道も台風の大雨でアウト。やむなく、ここで朝食。幸運にも昨日芽室岳で教えてもらっていた剣山に方向転換。剣山登山口は剣山神社の駐車場に有ります。身支度して出発。ガスの中一直線に登り稜線に出たところが一の森。ここから二の森、三の森と稜線を進みますが、進むに連れて道はだんだん厳しくなって、頂上直下はハシゴも有る岩登りです。頂上は数人が立つと一杯の狭さ。相変わらずのガスで展望無し。30分ほど止まりましたがガスも晴れないので下山開始。代替山が有って良かった一日でした。
ガスの中登ります 剣山山頂望む ハシゴも有ります 剣山山頂にて
急坂下ります 剣山ル-ト図
コ-スタイム
剣山神社登山口(6:40~7:05)→一の森(8:50)→頂上(10:25~10:50)→剣山神社登山口(13:15)
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2016年8月26日(移動日)
今日は、明日からの幌尻岳に向けての移動日です。富良野に寄り道してメロンソフトとジンギスカンを食べることに決定。曇り空の中富良野に到着。目的の一つメロンソフトを食べて新ひだか町に南下する頃になると雨が降り出します。(数日後、南富良野は台風で甚大な被害を受けたとの事)、明日から入山する幌尻への林道の状況を聞くべく電話すると、林道は閉鎖との返事。さあどうするか?北海道西側は台風の影響も少なく、好天らしい。SRさん提案の羊蹄山の状況を車中から杉丸さんに聞いてもらう。どうやら九合目の避難小屋に泊まれそう。幸いシュラフ、食料は万全の状態ですので、羊蹄山、及び暑寒別岳に転身することに決定。
2016年8月27日(羊蹄山前 半)
今日も相変わらずの天気ですが西に走るに連れて晴れていて、羊蹄山真狩登山口に着く頃には快晴です。快晴の羊蹄山は素晴らしい眺めです。駐車場で準備後出発。必要な水、食料、シュラフの重さがずっしりと肩に堪えます。出発前に予約する予定だった帰りのフェリ-の予約変更を思い出し29日に変更。1合ごとに表示が有りそれにペ-スを合わせながら、ゆっくりと登り続けます。日差しはきついですが、登るに連れて涼しい風が出てきてほっとします。8合目をすぎるとトラバ-ス気味に進み避難小屋に着いたのは午後4時過ぎ、土曜日と、久しぶりの好天で小屋は満員状態。夕食はα米カレ-と漬け物等々ですが最近のα米は昔と違い結構いけます。夜は満点の星空。こんなに多くの星を見たのは久しぶりです。お隣さんの強烈ないびきで余り寝られず。
出発です もうすぐ小屋です 中腹より真狩俯瞰 ノンビリです
外輪山夕焼け 羊蹄山からの落日 羊蹄山ル-ト図
コ-スタイム
真狩登山口(10:50~11:15)→五合目(8:50)→七合目(15:00)→九合目避難小屋(16:05)
2016年8月28日(羊蹄山後半)
御前3時半に起床、今日も快晴でそらを見上げるともう冬の星座です。宿泊者はご来光を拝みに次々に出発。我々も急遽予定変更し同じく出発。出遅れを取り戻すべくペ-スを早め、何とか頂上への外輪山の途中でご来光を拝めました(皆さん、急な予定変更ゴメンナサイ)。
夜明けの美女達 羊蹄山からの夜明け 羊蹄山山頂にて 羊蹄山三角点タッチ
頂上からは360度の大展望で、すぐ前にニセコアンナプリ、目を上げれば日本海、内浦湾 、洞爺湖が望めます。眺めを満喫し小屋に帰着。ゆっくりと朝食を摂り、下山に掛かりますが、晴天の日曜日で次々と登ってこられます。2時間半ほどで真狩登山口に下山し、「まっかり温泉」で2日間の汗を流しました。ここからの羊蹄山は絶景でした。
次はあの山やで 外輪山を下る お疲れ様でした 羊蹄山全景
コ-スタイム
避難小屋(4:00)→羊蹄山頂上(5:15~5:30)→避難小屋(6:45~7:45) →七合目(8:20)→五合目(9:00) →一合目(10:10) →真狩登山口(10:20)
「まっかり温泉」温泉から暑寒別山までの移動は、まず札幌まで国道を走り、札幌でラ-メン昼食後道央道に乗り日本海岸の増毛町に夕方到着。コンビニで食料等調達後、町営暑寒荘(宿泊無料)へ到着。内部は清潔に維持されており、寝具も有る快適な小屋で我々だけの独占です。
2016年8月29日(暑寒別岳)
今日は曇天です。何とか一日保って欲しい。一合目までは斜面をジグザグに上ります。それ以降は稜線上をほぼ一直線に登ります。七合目、九合目手前にロ-プが張られた急坂が有りますが、後は淡々とした登りで、羊蹄山と同様合目の表示が有ります。途中熊の糞が道縁に落ちており、緊張します。頂上は強風で寒く、ガスで何も見えず。当然夏場は花の山とのことですが、リンドウの群落があちこちに見られる程度でやはり寂しい。木の影に潜り込み早い昼食後下山開始。下るに従って天候も回復し、暑寒荘に下ってくる頃には天気も回復し、暑くなってきました。花の季節に再訪したい山です。
暑寒荘出発 ヒグマの糞 滝見台にて 八合目にて
暑寒別岳山頂にて 暑寒別岳三角点タッチ 登ってきた尾根 暑寒別岳ル-ト図
コ-スタイム
暑寒荘(5:15)→一合目(5:50)→五合目(7:55)→七合目(8:20) →暑寒別岳頂上(10:10~10:45)→七合目(12:10)→五合目(12:40) →一合目(14:00) →暑寒荘(14:20)
その後、「オーベルジュましけ」で入浴し、皆さんは近くのコンビニで不要な荷物を発送後し、東苫小牧港に向けて車を走らせますが、北海道に来て果たせなかったもう一つの目的(ジンギスカンを食べる)を果たすべく、SMさんに、苫小牧市内のジンギスカンの店をスマホで探してもらい(テクノロジ-のお陰ですね)、予約後直行。安く、美味しく、満足です。フェリ-は定刻出港ですが、台風10号の余波で日本海に入るまで大揺れで、日本海に入ってから多少は収まったもののかなりの揺れで、浴場は閉鎖される時間もあり、入港も若干遅れましたが無事到着。守山駅で皆さんを降ろして今回の北海道例会は、目的の山に登れなかったですが、これらの山々は来年再挑戦として、今後の予定に入っていた暑寒別岳、羊蹄山を登ったのでまあ良しとしましょう。皆さんお疲れ様でした。
(追伸)
台風10号は東北、北海道東部に多大な被害を与えました。謹んでお見舞い申し上げます。