榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者  OM(CL),IA、OR、KY、SR、SM、FA、YK 8名

記録
2018年09月22日 八幡平レストハウス~凌雲荘
11時前に八幡平レストハウスへ到着。ショボショボ雨の中ホテル横の四阿で出発準備して、少し下の松尾鉱山資料館まで10分程バスに乗車。ここで盛岡から来るSRさん、ORさんと合流し、12時過ぎに八幡平レストハウス行きのバスに乗ります。八幡平レストハウスで先着していたFAさんと合流。これで全員揃いました。昼食後本日の避難小屋、凌雲荘に向かいます。今日は3連休の初日で凌雲層は既に1階は10人程のパ-ティ-が占領していますので、我々は2階です。その後数人が入ってきて小屋はほぼ満員です。

09月23日 八幡平~三ツ石山荘
朝焼けで雲は黄金色に輝いており、今日は晴れか!との期待もむなしく八幡平山頂に立ち寄った頃周囲はガスに覆われて今にも降り出しそうです。

凌雲荘より夜明けの八幡沼

 

凌雲荘出発                     八幡平山頂にて

八幡平レストハウス迄戻り、八幡平樹海ラインを籐七温泉方向に少し下ると案内板が有り、裏岩手縦走コ-スの入口。相変わらずのガスの中を進むと畚岳への分岐点、折角ですから全く展望は有りませんが寄っていきます。諸桧岳を越えて石沼当たりから時々上空に青空が現れだしガスも徐々に薄れて、嶮岨森に着く頃は岩手山の山頂はガスに覆われている以外はこれから歩く稜線も大深山荘も見通せる程になって、大深山荘に着く頃にはすっかり晴れ上がって、彩雲も見られるほどに成って来ました。
 

嶮岨森にて                    大深山荘からの彩雲

大深山荘は昨夜泊まった凌雲荘よりこじんまりした避難小屋で、此処で今夜の水を汲む為に昼食を兼ねた大休止です。給水でずっしりと重くなったザックを背負って大深山へ登り切ると岩手山から三ツ石山・小畚山への大展望です。大深山荘までの稜線はまだ所々の紅葉でしたが、此処から見える小畚・三ツ石山の稜線は紅葉真っ盛りです。一旦下り同じ程紅葉とハイマツの道を登り返せば小畚山の山頂に到着です。

 

小畚山への急登            小畚山山頂にて
三ツ石山までは三ツ石山の三角点標点を通る緩やかな展望の良い紅葉の道で、紅葉を愛でながら歩き巨岩の有る山頂分岐に到着。女性陣は山頂の岩峰に登り記念撮影に余念が有りません。
  

三ツ石山の紅葉 3題

到着したころは大勢居た登山者も徐々に少なくなり我々も三ツ石山荘へと下ります。湿原の中に有る山荘は先着者が6名程で我々は全員2階に陣取ります。毛布も有り清潔で宿泊者も20名程でゆったりと快適な小屋です。

 

三ツ石山山頂にて                 眼下の三ツ石山荘
コ-スタイム
凌雲荘 (5:45) →八幡平山頂(6:00)→八幡平レストハウス(6:30) →畚岳(7:00) →諸桧岳(8:30) →石沼(9:00) →嶮岨森(10:05) →大深山荘(10:55~11:35) →大深岳(12:10) →小畚岳(13:20) →三ツ石岳(14:35~14:55) →三ツ石山荘(15:35)

09月24日 三ツ石山荘~岩手山(不動平避難小屋)
今日も周囲はガスで何も見えません。所々道端に咲いているリンドウを見ながらモクモクと歩き、網張温泉からの道と出会う犬倉山分岐に到着。網張温泉からの登山者が次々と追い越していきます。此処の水場は少し下った沢に有り、水量も多く枯れる心配は無いようです。樹林帯を抜けて姥倉山分岐への登り辺りからガスが徐々に上がって来て、周囲が見える様になって来ました。姥倉山~黒倉山へ大地獄付近は火山活動注意との事で、黒倉山の頂上直下には荒れ果てた大地獄を見下ろすように監視カメラが設置されていますが、反対側の斜面は紅葉真っ盛りです。

 

三ツ石山荘出発                  姥倉山分岐にて

黒倉山からは切通まで一旦下って、いよいよ鬼ケ城の登りにかかります。所々岩場の有る登りが有りますが、しっかりとした手掛かりが有り、雨天、風の強い時以外は問題なく通過できます。右手は紅葉の斜面ですが左手は火口壁の断崖で明日の下山ル-トが遥か下に眺められます。御神坂の道と出会うと直ぐに下りとなり不動平避難小屋に到着。
 

鬼ケ城を登ります                 鬼ケ城より明日下る大地獄谷

 

鬼ケ城より岩手山山頂               不動平避難小屋到着です
日帰りの方が休憩されていましたが、直ぐに下山されて小屋は我々だけの貸し切り状態です。小屋でコ-ヒ-タイム後お鉢巡りに出発。時計回りに巡りますが、火口の巡回路に登るのに細かな火山礫はまるで柔らかい雪渓を登るようにズルズルと滑って登りにくい、おまけに風が強くなって吹き飛ばされそうです。岩手山山頂到着は2時半過ぎで我々だけです。天候は薄っすら陽がさす程度で時折強風に飛ばされたガスで視界が無くなることが有りますが、下界は見渡せます。

 

岩手山山頂にて                  岩手山お鉢巡り

八幡平方面は生憎ガスの中。風に飛ばされる様に山頂を後に後半のお鉢巡りに掛かりますが避難小屋に着く頃山頂はすっかりガスの中でした。藤田さんと8合目避難小屋まで水汲みに下りますが、日曜日で避難小屋は締まったままで、人の気配は有りません。強風の中早々に水を汲んで戻りました。今夜は我々の他に新潟から来られたと言う2人連れだけで、毛布も有り快適です。夜半頃より叩きつけるように雨が降り出しました。

コ-スタイム
三ツ石山荘(5:45) →大松倉山(6:25)→犬倉山分岐(7:55) →犬倉山水場(8:15) →姥倉山分岐(8:45) →黒倉山(9:15) →切通(10:05) →不動平避難小屋(13:30~14:00) →お鉢巡り後不動平避難小屋(15:15)

09月25日 不動平避難小屋~八幡平マウンテンホテル
今朝は天気予報通りの雨ですが、此処は風の通り道で風は強く吹いていますが、雨はそれほどではなく一安心です。雨の装備で出発。

 

不動平避難小屋出発です               お花畑より鬼ケ城
樹林帯に入ると風も無くなり、お花畑の木道まで下りて来ると小雨程度になり鬼ケ城の崖と紅葉が薄っすらと望める様になります。此処からは大地獄谷沿いの歩きにくい道です。大地獄谷分岐から見上げると、昨日の黒倉山はすぐそこです。此処からの下りはザラザラの火山礫の下りでロ-プも設置されている所も有り、本日最も気を付けなければならない所ですが全員慎重に下り、もう一か所の心配していた大地獄谷の渡渉点は幸い水量も増えておらず簡単に渡渉。

大地獄谷分岐より岩手山方面

 

大地獄谷ザレ場を下ります             大地獄谷を渡渉します

その後はぬかるみで歩きにくい所も有りましたが、一服峠まで下るとブナ林が広がっており紅葉であれば素晴らしい道になると思われます。途中でキノコを採りながら登ってくるパーティ-に出会いましたが、晴れていれば三石山との事。七滝登山口からは県民の森に沿って歩きますが雨に煙る岩手山が望める所で最後の1枚を撮影後八幡平マウンテンホテルに到着。

雨に煙る岩手山背景にお疲れ様

ホテル前に駐車した車から下山後の衣類を取り出し11時からの風呂に入りさっぱりした後、ここで解散。初日と最終日は雨でしたが2日目の好天で紅葉と絶景でまずは満足です。私は明日好天予報に付き仙台までKYさん、SMさん、YKさんを送ってから月山に向かいます。皆さん、お疲れ様でした。

  

八幡平~岩手山縦走ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム
不動平避難小屋(5:35) →お花畑 (7:00)→大地獄谷分岐(7:25) →大地獄谷渡渉点(8:10)→一服峠(8:55) →七滝登山口(10:05) →大学沼八幡平マウンテンホテル(10:30)