参加者 OM(CL)IS、KY、SH、MM、MN、YK 7名
記録
2021年3月7日
今回の例会は、一応終了していた「奥美濃の山シリース」再開の第1回目の例会で、黒津山若しくは天狗山に登る予定です。両山は各々2005年2月27日と、3月6日に例会で登っていますが、今回は天候と、雪の状態が良ければ周回するつもりにしています。このル-トはネット上ではTKAループ(天狗山、黒津山、アラクラ)と呼ばれているとの事。確かに周回時の情報が多く見られました。どちらの尾根にも急斜面が有り下降時は注意が必要なのは分かっていましたが、気になるのは直近3月3日の情報で、黒津山からの尾根上は雪解けが進んでおりかなりの藪が出ているとの情報です。3日以降は雨が降っており、暖かい日が続いていますので更に雪解けが進んで3日以上に藪に悩まされる事が予想されます。同じ藪漕ぎなら重力を利用できる下降時の方が楽で、時間的にも有利と判断し、先に天狗山に登る反時計回りのル-トに決定しました。コースタイム予定はロートルパ-ティ-に付き、道の駅~天狗山は4時間、天狗山~黒津山は2時間、黒津山~道の駅は4時間の合計
10時間で、夜明けの午前6時に取り掛かり午後4時に終了の予定です。前日は高月駅前に宿泊し、予定通り道の駅さかうちを出発。林道を少し入り、浅い沢の手前から登りだしますが結構な急斜面で寝ぼけた身体と頭に堪えます。ストックで身体を支え、枝を掴んで強引に体を引きあげながら登ります。他のメンバ-も各々頑張っている様子。檜の植林帯に入る頃になると傾斜も緩んで来て楽になり、P798.6(上ヶ瀬)に到着。
急登です P798.6に到着
その手前辺りから雪が現れて来たので、この後は雪が繋がっているのではとの甘い予想は見事に裏切られ藪の尾根が続きますが、踏み跡が明確で藪が薄いのが救いです。結局雪が繋がりだしたのはCo850m付近からで軽アイゼンを履きます。天狗山の山頂は広々としており消えかけた山名表示板が有ります。北側は樹間から蕎麦粒山、岐阜県境の山々が、開けた東側は遠くの乗鞍岳、御嶽がはっきりと見えています。小津三山の雷倉、花房山、小津権現山は直ぐ近くで3月14日例会予定の花房山は余り雪が無さそうです。天狗山山頂での大展望を楽しんで黒津山へブナの稜線を辿ります。
天狗山に到着 天狗山山頂から貝月山方面の大展望
稜線が狭くなって急な個所は藪が行く手を遮っている個所も有り、雪が緩んで沈むようにはなってきましたがワカン無しで概ね順調に歩けます。途中で黒津山からの単独行の方とすれ違い、広瀬からの黒津山への尾根の状況を尋ねると「そこそこ通過できる」との事ですが、通ってみないと分かりません。最低コルから200m程登りきると黒津山に到着。休日にも関わらず誰もおらず我々パーティ-の独占状態です。日差しが暖かく無風の中で予定よりも早く到着できたのでのんびりと昼食。
天狗山北の1010mピークから岐阜・滋賀県境の山々 天狗山~黒津山稜線のブナ林
黒津山山頂にて カラクラへ登り返す
昼食後下山開始ですが早速山頂直下の急斜面は尾根芯の雪の無い所を下ります。アラクラまでの雪庇も崩れかけた部分が有り不安定な感じです。アラクラには大阪から来られた4人パーティ-の方が居られしばらく話をしますが、彼らは蕎麦粒山西尾根の登山口付近から登られたのでこれから下る尾根の情報は得られません。
アラクラからは雪壁とヤブを堪能
アラクラからの下りは何か所か急傾斜ですので雪の状態が少し心配でしたが、幸か不幸か雪が先日の雨で解けてしまい全ての個所で藪の中の下降です。思惑通り(?)重力を利用しての下降で、登るよりはましですが話はそう簡単では無く、潜ったり、跨いだり、捻ったりでやはりかなりの時間が掛かります。傾斜が緩い個所は雪解けが遅れていますので楽に歩けますが傾斜がきつい場所は殆ど雪が消えて灌木が立ち上がっており、特にシャクナゲが有る個所は難儀で、黒津山も賞味期限切れがすぐそこまで来ている様です。Co650m付近からは藪も無くなり歩き易くなりホッとします。
広瀬城址跡にて 天狗山~黒津山ルート図(クリック拡大)
後は広瀬城址跡を通り坂内振興事務所裏の「広瀬城址跡遊歩道」の道標が有る所に着地。道の駅さかうちの駐車場に戻ります。午後5時前で予定より遅れましたが想定外では有りませんが、久しぶりの11時間弱の長丁場、お疲れ様。
コ-スタイム
道の駅さかうち駐車場(5:50~6:00) →P798.6(上ヶ瀬)(7:45)→天狗山(9:36~9:53) →黒津山(11:30~12:10) →アラクラ (12:38~12:55)→P969.6(14:04) →広瀬城跡(16:21)→道の駅さかうち駐車場(16:50)