榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(CL)IA、IS、KY、SM、FA、MN、YK 8名
記録
2021年3月14日
今回の例会は「奥美濃の山シリース」第2回目で、小津三山の中央にある花房山です。この山は2002年4月に今渕ケ岳と組み合わせて登りました。ルートは花房山の肩からモレ谷出合に向かって南東方向に派生している尾根を登ったのは確かで、「モレ谷林道最奥に駐車した」との記述が有り、私が持っている古い地形図に赤線でルートが引かれています。現在の地形図でモレ谷林道がモレ谷の奥でヘアピンカーブしている所に破線の道が書かれていますので此処から取付いたと推定しますが、今回取付き点は確認できませんでした。当初の予定では残雪が十分に残っているとの前提でモレ谷出合の尾根末端から取付く予定でしたが、7日に天狗山~黒津山を周回した時に花房山の稜線には余り雪が残っていないのを見て確認していましたので、モレ谷林道を稜線近くまで辿りそこから支尾根を稜線に登り着くルートが有ることをネット情報で得て、其のルートに変更しました。守山駅から2時間でモレ谷林道入口の道端に駐車。稜線に上がると風が強くなるとの天気予報ですが、穏やかな晴天です。

林道入口を出発                  モレ谷林道を渡ります

モレ谷林道は落石で荒れてはいますが歩くのには支障ありません。林道を忠実に辿れば良いのですが、時間短縮を図るためにネット情報の通り林道がモレ谷を横切るヘアピンカーブから少し上った小さな支尾根を登るショートカットの急斜面を木の枝を掴みながら登ります。登りきると、稜線への支尾根が目の前に見えて来て、距離的には可成りの短縮です。
これから上の林道は日当たりの悪い部分には残雪が有り急傾斜の方斜面になっている所も有りますが、雪が緩んでいるのと、雪が解けている道の端を歩けるので危険は感じません。

モレ谷林道から稜線へ登る尾根(中央)          モレ谷林道を登ります

モレ谷登山口には地面に落ちて壊れかけた表示板と黄色の境界杭が有り、更に続く林道の遥か上にP1096が見えています。支尾根の取付きは踏み跡が分かりにくいですが、尾根芯に登ってしまえば若干ヤブ気味ですがしっかりとした踏み跡で思いのほかあっさりと登り切ってしまいますが、この途中でISさんが体調不良にてこれ以上の登りを断念して待つことになり、残念ですが、ISさんには我々の下山まで留まっていただきます。登り切った稜線には小津権現山、花房山への道標が有り、稜線は綺麗に刈り払われて踏み跡もしっかりしており、所々にロープも張られているP1096への急登が始まりますが、予報通り風が強くなり、ジャケットが欲しい程です。登り切ったP1096からは右側から回り込む尾根を抱え込むように花房山の山頂が望め、やっと雪が繋がってきます。

小津権現山背景にP1096の急登登ります      P1096より花房山山頂(左奥)

なだらかなブナ林が広がる尾根を登り、緩んだ雪を時々踏み抜きながら一旦直下のコルに下りますが途中で単独行の方に追い抜かれました。彼は小津権現山に登り雷倉まで縦走するとの事。コルからの雪のない斜面を登りきると花房山の山頂に到着。

肩付近のブナ林                   花房山山頂にて

若干遅れましたが、ほぼ予定通り。山頂からは重畳と波打って広がる奥美濃の山々を初め、御嶽、乗鞍岳等360度の大展望が広がり、先週登った天狗山から黒津山への吊り尾根は目の前です。風を避けて昼食後早々に山頂を辞します。

山頂より伊吹山(左)、小津権現山(中央)、金糞岳(右)  山頂より奥美濃の山々

下りも時々踏み込むことはあっても順調に下降。途中でISさんと合流し、モレ谷林道に下山します。林道から振り返るとP1096の雪庇が遥かな高みに輝いています。帰路はショートカットルートではなく林道を忠実に辿りモレ谷林道入口の駐車地に到着。

モレ谷林道まで下山                 花房山ル-ト図(クリック拡大)

残雪が無く、19年前のルートがトレース出来なかった事は残念ですが、花房山を新しいルートから登れたことで良しとしましょう。皆さんお疲れ様でした。

コ-スタイム
モレ谷林道入口駐車地(9:00~9:17) →林道ショートカット登り口(9:56~10:05)→ショートカット終了点(10:25~10:05) →モレ谷林道登山口(11:07~11:15) →稜線 (11:43)→P1096(12:20~12:25) →花房山(13:05~13:38) →P1096(14:10) →モレ谷分岐、下降点(14:40~14:48)→モレ谷林道登山口(15:13~15:18) →モレ谷林道入口駐車地(16:46)