榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(単独)
2021年12月5日
5日は近畿地方の北部は冬型の天気で曇天、若しくは雨天の予報でしたので久しぶりに晴天予報の鈴鹿山地南部の山に出かけることにしますが、朝起きると雨が降っています。慌てて鈴鹿南部の雨雲の状況を見ると今日は大丈夫そうなのでホッとして出かけます。麓の石水渓キャンプ場への道路から鬼ケ牙が見えて来ますが、後ろの稜線は昨夜の雨が雪に変わった様で白くなっています。キャンプ場付近の道端には既に車が止まっており、クライミング装備の方が準備中で、鬼ケ牙はクライミングのゲレンデになっている模様。

道路から鬼ケ牙と新雪の稜線            鬼ケ牙の登りから舩石(左奥)、長船の頭(中央)

更に車を進めて行き、三ツ淵登山口は駐車禁止の黄色テ-プの他にチェーンで遮断されています。このチェ-ンは此処から入山禁止の強いメッセ-ジか否かは判断しかねますが、強いてチェーンを無視して登るのもどうかと思い、予定を変更して尾根ル-シを登ることにします。尾根ル-トは花崗岩のザラザラした道ですが、危険な所は全く無く、鬼ケ牙への分岐に登り付き、少し戻って鬼ケ牙に到着。東から南の大展望で霞んだ伊勢湾が朝日を反射して輝いています。此処で単独の方が三ケ淵登山口から登って来られ、御所平へ向かわれるとの事で直ぐ去って行かれます。長坂の頭への尾根は松の尾根で細尾根も有りますが概ね穏やかな尾根ですが、長坂の頭を越した途端に様相が変わりロープが張られた岩場交じりのル-トがコル迄続き、ザレていますので慎重に下ります。

長船の頭からは岩交じりの下り           稜線より登って来た尾根

コルからは息をつかせない急登が始まり、木の根、ロープを掴んで体を持ち上げながら登り、稜線に近づくと昨夜降った雪が現れ、枝から溶け出した雫の雨で手袋も濡れ、風も出て来て急に寒くなって来ます。薄っすらと雪に覆われた稜線は予想外で楽しくなって来ます。登り着いた舩石ではご夫婦のパ-ティ-が昼食中で少しお話しします。私と同様にベンケイに立ち寄ってから臼杵ケ岳を経由して下山されるとの事で、一足先にベンケイに向かいます。ベンケイに向かうのは今日最初の様で展望は有りませんが、2~3cm程の新雪に覆われた穏やかな檜林の尾根は良い感じですが山頂は寒いのと展望が無いので早々に引き返します。

舩石で昼食をすべく戻る途中で先ほどのご夫婦と行き違い、舩石の風の無い暖かい所で、登って来た尾根これから辿る尾根を眺めながらのんびり昼食。暖かく穏やかな中、立ち上がるのが嫌になりますが舩石を後にします。

稜線には薄っすらと新雪が積もっている       臼杵ケ岳にて

臼杵ケ岳への稜線では西側は杉、若しくは桧林が続きますが東側は照葉樹が多くなり鈴鹿山地北部とは異なった樹相です。ご夫婦とは又、臼杵ケ岳(P697)の手前でお目に掛り短く挨拶後臼杵ケ岳に到着。

臼杵ケ岳より仙ケ岳(左)、野登山(右)          臼杵山眼下には新名神高速道路

少し戻り急坂を下り一上りすると臼杵山(Co630m)に到着。山頂からは眼下に新名神の高架道路が斜めに風景を二分する自然と人工物の対比が鮮やかで何か不思議な気分なります。此処からは所々にロープが張られた一気の急下降が始まりますが、落ち葉で滑らない様に慎重に下ります。途中でご夫婦を追い抜き小沢まで下り、穏やかな道になった時はホッとします。しばらく下り車を止めた広場に下りて来ました。

降りて来ました                鬼ケ牙~ベンケイ~臼杵ケ岳ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
臼杵山登山口(7:45~7:55) →鬼ケ牙(8:40~8:48)→長坂の頭 (9:30)→大岩(10:30)→舩石(10:36)→ベンケイ(10:54)→船石(11:10~11:45) →臼杵ケ岳(12:20~12:30)→臼杵山(12:49~12:52)→臼杵山登山口(13:25)