榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(CL)、IA、IS、NK
2023年3月1日
以前から気になっていたル-トで、体力が有るうちにとネットで調べていましたが、メンバ-の賛同を得て実施する事が出来ました。前々日からの好天で融雪が進んでいるのではと気になって、駐車地からP849に突き上げている支尾根を登るか、Nさんから提案いただいた八草川沿いの林道を遡る事により水平移動の時間短縮が可能な、P886付近への支尾根を登るか迷ったのですが、提案通り時間短縮できる後者のルートにします。林道は初めの間は雪に覆われていましたが進むにしたがって道路上を融水が流れ雪は解けている部分が有り春の到来を実感しますが、これから取付く尾根の融雪状態が気になります。八草川が西側に方向を変える所に有る橋を渡り支尾根の末端に到着します。北向きの尾根なので急傾斜ですが雪は繋がっていますのでまずは安心です。薄っすらと残っているトレースを辿って登り始めます。

出発です                    支尾根を登り始めます

女性陣は直ぐに軽アイゼンを履きます。所々雪が付いていない支尾根は灌木のヤブが少しは有りますが快調に登って行きます。Co750mと780m付近で支尾根を塞ぐようにヤブが出て来ます。最初のヤブは右に回り込み簡単に通過しますが、780m付近の細尾根の雪は後1週間現在の暖かさが続けば溶けてしまいヤブ漕ぎが大変になりそうです。

ナイフリッジも有ります        登り着いた北尾根の素晴らしいブナ林

登り着いたP886付近は大樹が点在する広々としたブナ林が広がっています。此処からの北尾根は、三角点ピーク981.5、P1039、P1078へと小さく上り下りを繰り返しながらなだらかなブナ林の尾根を登って行きフます。P1211への急登を上り詰めるとやっと三角点ピークP1277.2の奥に金糞岳山頂が見えて来て士気が上がります。

振り返ると奥美濃の山々が一望できます      広々とした尾根です

振り返れば、滋賀県・岐阜県、岐阜県・福井県県境の山々(私が勝手に奥美濃の山と呼んでいる山々)が勢揃いですが、残念ながら能郷白山が薄っすらと見える程度で白山、御嶽等の山々は春霞の中に沈んでいます。山頂は先着の3人パーティ-が休憩中で我々も微風の中、雄大な雪山の景色を前にのんびりと昼食。

山頂はすぐそこです                金糞岳山頂にて

好天で予定していた時間より早く着き、余裕が出来たので下山ル-トは最初登る予定にしていたルートを下って見たいと思いつきます。P866付近の下降点に14時半までに到着したら、P849までは1.5時間、そこからは1.5時間以内で国道に下る事は可能で、遅くとも17時半までには駐車地に下山出来ると判断し、Nさんに話した後奥美濃の山々を正面に見ながら下山に掛かります。予定通り下降点に14時半に到着したので新しいル-トに掛かりますが、ネットでも書かれていたCo840m付近から標高差40m程の急な尾根は薮が露出して雪が中途半端に乗っている嫌な状態になっていますので、Nさんに女性陣のサポ-トをお願いし、雪のブロックを崩しながら慎重に下降します。

奥美濃の山々を眺めながら下ります      ユズリハヤ、シャクナゲの藪を下り

そこを過ぎると上り下りは有りますが簡単な尾根を疲れた体に鞭打って進みます。振り向けば樹間から金糞岳が遥かかなたに聳え立っており、よう歩いたな~と感慨に耽ります。P849からの下りはCo700m辺りで雪が繋がらなくなりワカンを脱ぎ、女性陣は軽アイゼンを履き、下降を続けますがCo580m付近からユズリハとシャクナゲのヤブに阻まれて難渋します。

降りて来ました                金糞岳北尾根ル-ト図(クリック拡大)

そこを抜けるとザクザクの残雪を踏み抜きながら駐車地に降り立ちます。登りにNさんの提案するルートを登ったのは正解で、下山に使用したル-トを登りに使ったら、ロ-トルが含まれるパーティ-では時間切れで山頂まで届かなかった可能性が有り、改めて長尾さんに感謝。念願のル-トを無事に辿れて良い一日でした。お疲れ様。

コ-スタイム
国道303号線八草トンネル東口付近駐車地 (7:20~7:33) →登り口(8:11~8:15)→北尾根(9:35~9:43)→金糞岳(12:06~12:40)→北尾根下降点 (14:29) →P849(15:51) →国道303号線八草トンネル東口付近駐車地(17:04)