参加者 OM(CL)、KY、YK、YK、 4名
2023年7月17日
一昨年、昨年とも雨天で中止して三度目の正直での燕岳~常念岳縦走は、2006年5月以来17年ぶりです。午前4時半前に穂高駅の登山者用駐車場に到着した時は3連休の最終日で満車状態。かろうじて1台残っていたスペ-スに駐車出来、最も心配していた第一関門クリア-です。準備後穂高駅まで行くと、臨時便の4時40分の最後の便が待っており、早速乗り込みます。途中の停留所からの登山客を乗せて結局満車状態で中房温泉に到着。3連休の最終日にも関わらずすごい登山者です。午後から雲が出るとの天気予報ですが今は快晴です。
大勢の登山者が準備中 急登が続きます
今日は燕山荘までですので大勢の登山者に追い抜かれながらゆっくりと第一~第三ベンチで休みながら登ります。富士見ベンチでは名前の通り雲に覆われかけた富士山、北岳、八ヶ岳連峰が望めますが、あと何年かすると木が成長して「(不)富士山ベンチ」になりそうです。合戦小屋も大勢の登山者で賑わっており、我々も名物冷やしスイカ(¥500)を食して熱くなった体を冷やします。合戦沢ノ頭まで登ってくると展望が開けて来ますが、生憎安曇野から雲が上がって来て、東側は雲に覆われて来ます。
名物 合戦小屋の500円西瓜 燕山荘が見えて来ました
此の辺りから道端に花が現れて来て、山口さんに名前を教えてもらいながら写真を撮りながらの登行ですので益々スピ-ドダウンしながら燕山荘への稜線まで登り着きます。登り着いた稜線からは槍ヶ岳~裏銀座の峰々が夏空の下に広がっており、この景色を見るだけで今までの疲れは吹っ飛んでしまいます。
燕山荘より槍ヶ岳、裏銀座の峰々 燕岳山頂にて
足下の砂礫地にはコマクさの群落ですが、残念ながら最盛期を過ぎています。燕山荘でゆっくり饂飩を食べて燕岳を往復します。夕方になり後立山の峰々が見えるようにはなりましたが東側の展望は無いままに陽が落ちます。
コ-スタイム
中房温泉登山口 (5:45~5:57) →第一ベンチ (6:36~6:46) →第二ベンチ (7:13~7:19) →第三ベンチ (7:59~8:09) →富士見ベンチ (8:44~9:03)→合戦小屋(9:34~10:02) →燕山荘(11:34~13:08) →燕岳(13:43~13:52) →燕山荘(14:49)
7月18日
午前3時半頃起床し小屋の外に出ますが、冬から春の星座が見えているはずですが空は薄雲に覆われてはっきり見えませんが、天気予報通り午前中は良い天気の様です。午前5時からの朝食を終えて出発。槍ヶ岳を見ながら進みますが、昨日と同様、大天井岳方面へ縦走する登山者が次々と抜かしていきます。
日の出前の南アルプス 日の出
道は稜線の西側を通っており裏銀座方面の峰々ははっきりと眺められますが時々稜線を乗り越して東側を歩く時には既に東側は昨日よりも早く雲が沸き上がって来て展望は有りませんが日陰の無い稜線の直射日光が堪えます。大天荘に登り付き広場のベンチで一息ついてから大天井岳へ空身で向かいます。
大天井岳への登り 大天井岳山頂にて
今日は3連休明けの平日ですので山頂は昨日の燕岳とは大違いで数名の方が思い思いに休憩されているだけです。東側は雲が湧き出していますが穂高~槍ヶ岳~裏銀座~後立山の峰々は少し雲が掛かってはいますがはっきりと展望が有り、全員大満足。集合写真を撮って頂いて後半の行程に掛かります。正午頃から天気予報通り徐々に悪くなりますが、直射日光に曝されないので随分楽です。
チングルマ コマクサ
穂高を見ながら稜線を歩きます 常念岳の雷鳥
明日は朝から雨天予報ですので、疲れてはいますが、今日のうちに常念岳に登っておきたいと希望ですので常念小屋に到着後、水と行動食、雨具を持って常念岳の登りに掛かりますが、疲れている上に急登ですのでなかなか厳しい登りです。
常念岳山頂にて 常念岳より今日辿って来た稜線
やっと辿り着いた狭い山頂で少し雲が掛かった穂高岳を背景に集合写真を撮って頂き下山に掛かります。常念小屋に下り5時半かの頑張りを祝して乾杯。
コ-スタイム
燕山荘 (5:46) →蛙岩 (6:27) →為右衛門吊岩(7:43) →切通岩(8:42) →大天荘(9:42~9:50) →大天井岳(10:02~10:16) →大天荘(10:25~10:36)→常念小屋(13:42~14:02) →常念岳(15:46~15:58)→常念小屋(17:16)
7月19日
起床後、小屋の外に出て見ると予報よりはかなり良い様子ですが、昨日のペースでは蝶ケ岳を経由して三股に下山後、帰宅するのはまず不可能なので、常念乗越から一ノ沢に下山する事にして、タクシ-会社に下山場所と時間の変更を連絡し曇り空の下を下山に掛かります。
常念小屋を出発 沢を渡りながら下ります
10名程のツア-パーティ-がリーダ-の説明後軽装で山頂に向かって出発しています。最終水場までは山腹のジグザグ道ですが、そこからは沢沿いの道になり道脇には色々な花が咲いており、分からない花は帰宅後調べるべく其の度に足を止めて写真を撮りながらゆっくり下ります。
オタカラコウの群落 タカネミゾホウズキの群落
ニッコウキスゲ 沢沿いに下ります
又、沢沿いの道は所々水が小川の様に流れている所も有り、滑らない様に慎重に下ります。一ノ沢登山口にはタクシ-予約時間の20分前に到着し、暫く待つと予約したタクシ-に乗り穂高駅の登山者用駐車場に到着。
コバナノイチヤクソウ お疲れ様
止まっているのは数台でがらがらです。その後入浴の為にあずみ野ランドに行ったのですが、午後からの営業との事で、しゃくなげの湯に変更。入浴中に激しく雨が降って来ましたが、山も雨だったのでしょうか。ゆっくりと入浴後昼食を食べて帰宅の途に就きます。3日間そこそこの良い天気で3年越しの山が無事に終了しお疲れ様でした。
燕岳~常念岳縦走ル-ト図(クリック拡大)クリック拡大
常念小屋(5:49) →最終水場 (6:34) →一ノ沢登山口(10:10)