榾火山の会

(ほだびやまのかい)

比良北部縦走 山行報告

参加者   OM(単独)
2023年9月19日
今まで色々なルートで比良山地を登って来ましたが、比良山地の縦走は40数年前に20Kgの荷物を背負っての競技以来です。南部は次の機会にして、今回は最初武奈ヶ岳に登り蛇谷ケ峰までの北部を縦走しようと計画しました。逆ル-トの場合は蛇谷ケ峰への交通機関がJR+バスとなり取付きが午前8時過ぎで、コースタイム通りで歩いても比良駅到着が午後8時頃になり、今の時期は金糞峠からの下山が危険になりますので、最初に早い時間に武奈ヶ岳へ登ると後は相対的に下りで体力の有るうちに最高点迄登ってしまえば、後は何とかなるだろうとの発想です。

比良駅前に駐車して出発             金糞峠に到着

比良駅前の駐車場に車を止めヘッドランプを点けて出発します。天気予報通り星は見えず山は雲に覆われているようですが、湖西道路を潜り抜けてイン谷口まで来るとすっかり明るくなります。早朝の涼しい中正面谷に沿った通りなれた道を登り青ガレの砂防ダムの前で一息入れます。丁度ガスが薄くなり樹間から朝日が射して来て今日も暑くなりそうです。このル-トは登山地図では点線ル-トになっており、金糞峠には通行自粛の看板も設置されていますが、武奈ヶ岳への最短ルートですので多くの登山者が通っているようです。登り着いた金糞峠から振り返ると琵琶湖側はガスに覆われています。少し下り奥ノ深谷の橋を渡りヨキトウゲ谷を少し遡りコヤマノ岳への杉に覆われた尾根に取り付き、登り続けてブナ林に変わるようになると風が吹いて急に涼しくなって来ます。

 

武奈ヶ岳より遥かかなたの蛇谷ケ峰は雲の中      武奈ヶ岳山頂にて

コヤマノ岳は薄っすらとガスに覆われていますが、少し進むと急にガスが晴れて武奈ヶ岳の山頂が見えるようになって来ます。最後の急登を登ると武奈ヶ岳山頂。先着者が一人写真を撮っておられます。今日は好天で暑くなる前に登って来られたとの事で早々に下山されます。山頂からは蓬莱山が薄っすらと姿を現わしていますが、これから進む蛇谷ケ峰はかろうじて山頂が見える程度です。微風で汗が一気に引くくらいに涼しい中休憩していると更に単独の方が登って来られたので写真を撮って頂いて出発します。細川越えまでの下りは両側から灌木の枝が覆いかぶさって少し歩きにくい所も有り、風も止んで蒸し暑さがぶり返し汗が噴き出して来ます。釣瓶岳に登り返すと後は須川峠から蛇谷ケ峰への登り返しは有りますが、概ね下り気味のなだらかな稜線ですので一息付きます。

釣瓶岳より蛇谷ケ峰、まだまだこれから      須川峠、此処から最後の登り

とはいえ、釣瓶岳下りからようやく姿を見せた蛇谷ケ峰まではまだまだです。一週間前に今日とは逆の方向から登って来た地蔵峠は、琵琶湖側の畑集落へのエスケ-プルートとして設定していますがそのまま通過し、なだらかな稜線を須川峠まで下り最後の登りの前に休憩しエネルギ-を補給した後昼食は蛇谷ケ峰と決めて最後の登りに掛かります。稜線上は涼しい風が吹いていますが、天候は悪化傾向で山頂に着く頃は周りはすっかりガスに覆われてしまい、高島、朽木の市街地は日が当たっているようですが山頂は天気予報通り雨がポツポツ顔に当たって来ます。山頂には7人程の方が寛いで昼食中で、幸い雨はこれ以上降らない様で予定通り私も昼食とします。

やっと蛇谷ケ峰に到着               安曇川の橋から蛇谷ケ峰を振り返る

昼食後階段の多い登山道を下りますが、下るにつれて風もなくなり急激に蒸し暑くなり汗まみれでグリ-ンパ-クパーク思い出の森に到着。此処で汗を流してさっぱりとしたい所ですが、今日は平日でバス停が有る道の駅新本陣までのシャトルバスが無く、折角入浴しても又汗をかくのでこのまま灼熱の道路をバス停まで歩きます。バス停に到着し着替えた後バス停横のコンビニでアイスクリ-ムと清涼飲料を買い、丁度出発直前のJR湖西線安曇川駅行きのバスに乗車します。

比良北部縦走ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
比良駅(4:50~4:58)→イン谷口(5:38~5:40)→大山口(6:04)→金糞峠(7:15)→コヤマノ岳(8:18) →武奈ヶ岳(8:40~8:50) →釣瓶岳(9:28~9:32) →イクワタ峠(9:51~10:02)→地蔵山(10:30) →須川峠(11:13~11:22)→蛇谷ケ峰(12:13~12:34) →道の駅新本陣(14:03)