参加者 OM(単独)
2024年2月17日
3年前の3月にモレ谷から登った時に、今度は此処から雷倉への稜線を歩いて見たいと思い情報を集めていました。無雪期はヤブが酷くて私の手に負えないので、ヤブが隠れる残雪期にと最新の情報を集めていましたが2月の初めに花房山に登られた方の写真では雷倉までの稜線は雪で繋がっており、その後は降雪も有りましたが暖かい日が続いたのでかなり減っていると予想しましたが、取り敢えず行って見ることにして麓まで来て見ると花房山から派生している尾根には雪は全くなく、稜線付近に残雪が有る程度で最近の暖かさで気にはなっていましたが予想以上です。取り敢えず花房山に登って稜線の雪の状態を見て、行くか否かを決めることにして出発します。
中央上の杉に向かって登ります 稜線に雪は有りません
3年前は1部ショ-トカットしましたが林道を歩きそこからの登山道を登りましたが、今回は林道がモレ谷横切る所から稜線へ上がっている支尾根を登った記録が有ったのでこのル-ト登る事にします。急な尾根ですが途中から崩れかけた九十九折の杣道を登り、林道からのル-トと合流して稜線に登り着きます。稜線に登り着く頃から雲行きが怪しくなり今にも降りそうな天気になり遠望もなくなり、P1096に登り着く頃には霧雨模様になって来ます。此処からは残雪は繋がっているのでワカンを履きます。
雷倉は遥か彼方 雪庇の縁を辿ります
稜線には比較的新しいツボ足のトレ-スが残っていますが雪は吹き溜まり、雪庇には残っていますが稜線上には20cm程度で花房山の最後の急斜面にはほとんど残っていないのでワカンを脱いで登ります。花房山の山頂は私だけで、天気は少し持ち直して周囲の山々は見えるようになり、雷倉への稜線を見ると下りの部分(北向き)は残雪が繋がっていますが、登りの部分(南向き)は残雪は余りありません。雨も上がり天気も持ち直して来たので後半部分の残雪+ヤブを覚悟して雷倉への稜線へ進みます。
コル付近に雪は有りません ザクザクの雪とヤブの急登は厳しい
山頂から観察した通りヤブは有る物の残雪に抑えられているのでほぼ予定のペースで下って行き、最低コル手前でワカンを脱ぎます。灌木のヤブは尾根芯が酷いので北側の薄いヤブを進みますが、杉林が現れて来ると踏み跡がはっきりするようになり歩き易くなります。しかし高度を上げるに従って中途半端に残雪が現れて来て、ヤブだけの時より登りにくくなり体力を消耗し、ペースも大幅にダウンします。何とかジャンクションピ-クまで登り付き着き昼食。昼食後最後の登りに掛かりますが杉林が終わると再び灌木のヤブの中を登り続け、Co1000辺りでヤブは無くなりヤレヤレと一息つきます。登るにつれて雪が繋がる様になり再びワカンを履きますが、ザクザクの雪でワカンを履いても一足ごとに大きく沈み込みツボ足の方がましかなと思う程で、それに加えて灌木のヤブが始まり、数10歩毎に息を整えないと登れなくなり更にペースが落ちて来ますがひたすら雪面を睨みつけながら登り続けます。唐突にヤブが終わり振り向くと曇り空の下に奥美濃の山々が広がっています。
雷倉山頂より奥美濃の山々 花房山から辿って来た稜線
現金なもので途端に体が軽くなった気がして元気を取り戻し登り着いた雷倉は花房山と同様誰も居ませんが日没までに下山する為に設定した時間ギリギリの到着なので、しばし休憩後周囲の山々を写真に収める早々に下山に掛かります。
林道に降りて来ました 花房山~雷倉ル-ト図(クリック拡大)
山頂から少し下ると林道が始り、殆ど分からないくらい緩やかに下って行く林道では10cm程の沈み込みですが疲れた体には堪えます。林道の下降点から一気に下り、P827でワカンを外して更に下って白倉谷林道に着地すると心底ホッとします。駐車地まで3km程の高地谷沿いの林道を歩いて駐車地に戻る頃に再び霧雨が降り出し後片付けをしている間にすっかり暗くなって来ますが、滑り込みセ-フです。
コ-スタイム
モレ谷林道分岐駐車地(6:45~6:49)→モレ谷取付点(7:36)→稜線(8:50~8:54)→P1096(9:28~9:35) →花房山(10:18~10:29) →ジャンクションピ-ク(12:57~13:21)→雷倉(14:30~14:42)→下降点(15:55)→P827(16:16)→林道(17:04)→モレ谷林道分岐駐車地(17:55)