榾火山の会

(ほだびやまのかい)

池木屋山 山行報告

参加者   OM(単独)
2024年6月11日
30年ぶりの池木屋山、自宅から2時間半位で宮ノ谷登山口に到着します。以前は尾根ル-トは無く、沢ル-トを往復しましたが、現在沢ルートは危険との事で尾根ル-トが推奨されていますので、尾根ル-トを登り始めます。急傾斜の杉林の九十九折の道を登り、伐採地になるといきなり紅色の花が目に飛び込んで来ます。


橋の手前から登ります              伐採地はジキタリスが大繁殖
栽培されている様な鮮やかさで野生の花とは思われない佇まいです(帰宅後調べるとジキタリスと言う花で、栽培種が野生化して毒性も有るとの事)。朝日を浴びて伐採地全体を覆う様に咲いており壮観です。道はモノレ-ルの脇を真っすぐに登っており、滑りやすいのでレ-ルを掴みながら体を引きあげます。P756.1の少し南西側の尾根に登り着くと初めは檜林の尾根ですが、やがては自然林の尾根になります。コブシ平(P981付近)には多数のワイヤ-ロ-プ、滑車等が放置されていますが、かつては材木を索道で下ろしていたのでしょうか。

霧降山から池木屋山                  霧降山より三峰山
P1222付近まで登り開けた場所まで来ると、此処にもジキタリスが一面に咲いています。この花は樹林帯ではだめで日当たりの良い場所だけで繁茂できるようです。振り向くと迷岳が顔を見せています。霧降山で台高山脈の主稜線に合流し、南に直角に折れ曲がり池木屋山に向かいます。


池木屋山へのブナの尾根              池木屋山
少しヤブっぽい所も有りますが近づくにつれてブナの大樹が点在する稜線は涼しい風が吹き抜けて気持ちが良い稜線です。此処にも開けた場所ではジキタリスが我が物顔で繁茂しています。
登り着いた池木屋山の山頂はブナの大樹に囲まれて、生憎展望が良いとは言えませんが少し離れた所でからは台高山脈の日出ケ岳、大峰山脈の大普賢岳が見えています。

山頂より大台ケ原日ノ出岳                 山頂より大普賢岳
誰も居ない中少し早いですがのんびりと昼食。昼食後は往路を引き返し予定よりかなり早く下山出来たので着替え後直ぐに出発しますが、周囲の確認をしなかった為ストックを忘れてしまい、帰宅後気が付きますが後の祭りです。

戻って来ました                池木屋山ルート図(クリック拡大)
10数年前に初めて購入したストックで古くなったので夏山専用にし、最近は殆ど使用していなかったのですが昨日久しぶりに使用して忘れてしまいました。一度は諦めましたが、放置したまま朽ち果ててしまうのが忍びなく、翌日3時間かけて回収に向かい、どなたかが駐車場の片隅に置いて頂いていたストックを回収できました。ストックを片隅に置いて頂いた方に感謝です。

コ-スタイム
宮ノ谷登山口 (6:50~7:02) →尾根(7:41)→P866(8:01~8:06)→コブシ平(8:30)→P1222(9:16~9:21)→霧降山(9:59)→池木屋山(10:32~11:09) →霧降山(11:42)→P1222(12:08)→コブシ平(12:39)→P866(12:58)→尾根からの下降点(13:09)→宮ノ谷登山口 (13:35)