榾火山の会

(ほだびやまのかい)

荒島岳  山行報告

参加者  OM(CL)、IA、IS、NN
記録
2025年3月20日
実に18年ぶりの積雪期の荒島岳。当時はまだスキー場は営業していましたが、今はリフトも撤去されてゲレンデ跡が残っているだけです。登山口の駐車場に到着した時は既に十数台の車が止まっており、続々出発されています。我々もワカンを履いて出発しますが、先行者はアイゼンですのでトレースが狭くワカンでは歩きにくいのでアイゼンに交換して登り続けます。リフト終点跡まではゲレンデ跡を登りますが終点跡のリフトの残骸は雪に埋まって台地状になっています。此処から樹林帯の登山道に入り、新雪は50cm以上有るようですがトレースはしっかりしていて順調に登り続け途中で白山方面の展望が開ける所が有ります。しかし残念ながら白山方面は雲の中です。


青空に向かって登ります               野伏岳方面、白山は雲の中
深谷の頭まで登り着きますが此処の道標も雪の下の様です。シャクナゲ平への急登を少し登るとトレ-スが分かれて、一本はシヤクナゲ平を巻いているようです。我々は直登のトレースを登り続けますが、シャクナゲ平直下でトレースの先頭に追い付いてしまいます。先行者は殆ど巻き道を進んだ様で直登トップの方は股下までのラッセルで難渋されている様子。シヤクナゲ平から少し下るともちが壁手前のコルで先ほどのトレースと合流します。


もちが壁を登ります                 中荒島への急斜面を登る先行者

此処で一息入れてもちが壁の登りに掛かります。先行者のステップも有り思ったより簡単に登り切りますが、下りはピッケルが有った方が安心です。此処からは展望の良い尾根筋ですので先行者が登っているのが良く見えるようになりますが、山頂はまだまだ先です。中荒島手前にも急登が有り、一歩一歩アイゼンを蹴り込みながら登り切ります。


荒島岳山頂にて                   白山、別山は雲の中
此処で強風に曝されると大変ですが、時々ガスが掛る程度で風も弱く助かります。辿り着いた山頂の祠は屋根の一部が見える程度で埋もれています。大勢の先着者が休憩中で、上空は晴天ですが白山、別山は雲の中、野伏方面は春霞で残念です。

中荒島直下を下ります                                 もちが壁上よりシャクナゲ平と下山する尾根

雪庇の下で昼食後、ストックをピッケルに交換して下山に掛かりますが、正午を過ぎた時間でも続々と登って来られる登山者と行き違いながら、急斜面は既にステップが出来ているので問題なく、もちが壁下のコルで一息入れます。此処からは一旦シャクナゲ平に登るのとシャクナゲ平を巻くトレースが有るので、迷いなく巻くル-トを辿り、順調に下山します。駐車場には半数程度の車が残っていますが、これから長い帰路が待っています。お疲れ様。

戻って来ました                 荒島岳ル-ト図(クリック拡大)
コ-スタイム

荒島岳登山口駐車場(6:45~6:55)→リフト終点跡(8:06)→シャクナゲ平(10:00)→コル(10:13~10:20)→中荒島(11:10~11:23)→荒島岳(11:44~12:20)→中荒島(12:33)→コル(13:18~13:27)→リフト終点跡(14:32)→荒島岳登山口駐車場(15:09)