榾火山の会

(ほだびやまのかい)

伊吹山  山行報告

参加者   OM(CL)、IS、NK   3名
記録
2021年2月10日
1月の降雪時に登れず、良いタイミングで雪が降ったので本日決行です。名神高速道路米原ICを出て登山口の上野集落に向かいますが道路には雪は無く、5合目付近から上が雲の中の伊吹山は2合目以下の旧スキ-場は白くなっており何とか新雪は有るようです。上野集落登山口に到着すると、平日にも関わらず付近の駐車場は既に満車の様で、三之宮神社を通り越し旧ロープウェイ乗り場の駐車場に向かいます。この駐車場にも既に数台駐車しており、次々に車が上がって来ます。今日は山頂付近は強風で寒くなることが予想されるので普段はしないのにベストを余分に着ます(6合目で脱いで山頂でも結局着なかった)。登山道は最初からドロドロです。

1合目に近づくと雪が現れて来ます           2合目・3合目の中間付近にて

1合目手前より道端に薄っすらと雪が現れて来ますがパラグライダ-練習場になっている2合目までの旧ゲレンデもドロドロで滑ります。ようやく登山道が雪に覆われるのは2合目から3合目の中間付近です。此の辺りから周囲はすっかりガスに覆われて20~30m程の視界しか有りません。5合目付近に上平寺尾根への分岐を示すテープ等が無いかと探すと5合目の少し上に登山道から右側の少し外れた所にそれらしき道標が有りますが視界が悪いので、下山時に確認する事にし、6合目の避難小屋を目指します。

6合目へ                      6合目避難小屋でアイゼン装着

避難小屋脇でアイゼンを履きます。NKさんはピッケルに持ち替えますが、我々はストックの方が登り易いのでストックのままにして登行を続け、トレースは直登気味で次第に傾斜がきつくなって来ますが、視界が悪いので目視での現在地確認が出来ず、GPSでの確認では8合目付近の急斜面を直登している様です。ザラメ状の旧雪の上に薄っすらと新雪が積もっており、アイゼンが効きにくく難渋している方もいらっしゃいますが、下山時を考えるとクラストしていないのが幸いかも知れません。こんな中でもNKさんはグイグイ登って行かれ、ついて行けません。急斜面を登り切った平坦な山頂台地は遮る物が無く、強風が吹いておりカッパのフードを被っても寒風が頬に突き刺さります。
山頂手前の神社は緊急避難所になっており山頂に行く前に中に入って一息つき、気合を入れ直して山頂到着ですが強風で集合写真を撮った後、早々に山頂を辞し再び避難所で暖かい紅茶を飲んで下山にかかりますが、こんな荒天にも関わらず次々に登って来られます。

伊吹山山頂にて               急斜面です。1400m程度の山とは思われない

8合目までの急斜面の下降は、登って来られる方の邪魔にならない様に登りルート西側の積雪の多い斜面を下ります。此処なら雪崩を起こす心配も無く、足を滑らせて転倒しても滑落する心配は有りませんが慎重に下降します。7合目付近になると傾斜も緩み、おまけに天候も回復し風もなく、展望も良くなって来たので景色を楽しみながら昼食。昼食後はトレースの無い斜面を選び、登りの時に5合目の上で見つけた道標を確認しながら、途中で煩わしいアイゼンを外して3合目まで一気に下ります。振り返ると真っ白な斜面は登る人、下る人が蟻の行列の様です。

6合目の上付近にて               3合目から振り返る

 

2合目、3合目の中間あたりから下は雪解けで朝にもまして泥濘状態です。滑って転ぶと悲惨な状態になるのでストックテで身体を支えながら下り何とか下山。流れで靴、スパッツの汚れを落とし車に乗ります。振り返ると一時見えていた山頂は再び雲の中でした。

2合目・3合目中間付近を下ります          伊吹山ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
上野集落駐車場(7:40~7:50) →1合目(8:20~8:27)→2合目(8:48)→3合目(9:27) →5合目(9:50)→6合目避難小屋(10:04~10:17)→山頂台地(11:19)→伊吹山山頂(11:29~11:51)→7合目付近(12:29~13:00)→3合目(13:44~13:55) →1合目(14:38~14:45)→上野集落駐車場(15:05)