榾火山の会

(ほだびやまのかい)

横山岳  山行報告

参加者   OM(CL)、IS、KS、NK、MN   4名
記録
2021年3月3日
守山駅前に集合して出発した頃は曇り気味だった天気は、菅並東バス停対面の広場に到着した頃はすっかり晴れ渡って快晴です。今日は南西尾根上部に急登の灘所か有るのでアイゼンも準備して出発。高時川に注ぐ川の手前で、私有地を示す扉の横を入って「余呉町菅並のケヤキ」看板から杉林の斜面に取り付きますが、最近は余り登られて居ないのか椿の藪が煩わしい急斜面を登り林道に飛び出します。此処からは林道を東に進む正規のル-トでは無くて、目の前の法面を登るルートで登り始めます。登山道は昨日の新雪が薄っすらと積もっているだけで、予想はしていましたが雪は有りません。

菅並バス停を出発                    ケヤキ広場に到着

ケヤキ広場まで登ると広場は雪で覆われているのでワカンを履き、更に登って行きますが予想に反し所々に消え残った雪が有るだけですがその内に雪が繋がってくるだろうと、ワカンを履いたまま登り続けます。標高750m辺りで雪が繋がる様になり、振り向くと妙理山~七頭ケ岳の稜線が見えて来ます。雪庇の雪を拾いながら登り続けると標高800m付近の広い尾根は雪で覆われるようになります。P971への急登でワカンをアイゼンに履き替えますが、NKさんはチェ-ンスパイクのままでキックステップしながらグングン登って行きます。P971から少し下ると標高1030mの小ピークまでの岩場と藪っぽい急登が始まります。初めの岩場は右手の薄っすらと雪が付いた岩をアイゼンを軋ませながら登り、次の急登は左側の雪の付いた斜面をトラバ-ス気味に登るのがスッキリしていますが滑ると大変ですので尾根芯に近い灌木の藪を登り小ピ-クまで登ります。

岩場を登り切って                ここは直登不可に付き、左側のヤブを登ります

登り着いた小ピ-クからは西側の展望が開け、琵琶湖、比良山系の山々、湖北の山々が春霞の中に浮かんでいます。

標高1030m小ピ-クより、金糞岳~琵琶湖       稜線直下を登ります

此処から稜線までは直ぐで、登り着いた稜線は陽が高くなっているのにも関わらずブナの霧氷が真っ青な空を背景に白く輝いています。更に東側は滋賀県境の山々ばかりでは無く、北アルプス、乗鞍岳、御嶽までが姿を現わせ、全員カメラマンに変身。ブナの大木が林立する広い尾根を少し辿ると横山岳山頂に到着。

横山岳山頂への稜線にて            稜線のブナの樹氷

山頂の壊れかけた小屋は半分以上埋まっています。風が少し有りますが陽射しが暖かい山頂で琵琶湖を眺めながらのんびりと昼食。昼食後は一旦南西尾根への分岐まで戻り、県境の山々を右手に眺めながら西尾根のブナの回廊を下ります。

横山岳山頂にて                 稜線より県境の山々

西尾根のブナ林                 大ブナの前にて

危険な所は無いのでのんびり下れます。標高820m付近でワカンを脱いで下降。途中で出て来た杣道に沿って下りますがこの尾根の最大の難所は杣道が林道工事で切断されて、その法面を下るか所で、以前私が一人で降りた時は滑りやすい土の法面を灌木を掴みながら下りましたが、今回は幸い左手に踏み跡が有り灌木を掴みながら林道に下降。その後も林道下から続いている杣道を下り、「余呉町菅並のケヤキ」付近に着地です。

お疲れ様                      横山岳ル-ト図(クリック拡大)

高時川の河原では工事の為にショベルカ-が除雪の最中です。空には少し雲が掛かって来ました。

コ-スタイム
菅並(8:20~8:35) →林道(8:50)→ケヤキ広場(9:42~9:54)→P971(11:38)→横山岳山頂(12:35~13:13)→西尾根P856.8(14:25)→林道(15:46)→菅並(16:04)