榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(CL)、IA、KY、YK   4名
記録
2021年3月19日
雪山の情報を追いかけるのに手を取られ、すっかり忘れていたのですか、3月も半ばが過ぎてそろそろ福寿草のシーズンかなと思い出し、以前から注目していたリョウシ・コザトの山域の情報をヤマレコで調べ始めると、3月15日の最新レポート投稿されており、既に最盛期を過ぎているとの事で、慌てて以前から同行を依頼されていたYKさんに連絡し、KYさん、IAさんを誘っての山行になりました。妛原(あげんばら)の道路脇に駐車して準備していると、米原から来られたという方に声を掛けられ、お話を聞くと我々と同じルートで福寿草を観に行かれるとの事。霊仙山には何回も登られているが今日のルートは初めてで、単独行は不安に付き同行を求められ、同行することにします。権現谷林道は駐車地の先で通行止めになっています。路面には春先の落石が多数落ちており、歩行中に落下音も無い落石がすぐ近くの路面に当たり、破片が飛び散った事も。幸い誰にも当たりませんでしたがヒヤリとします。白石橋手前の尾根末端がリョウシへの登山口になっており、テープが木の枝にぶら下がっています。

早くも桜が咲いています      登り口は本日一番の難所です

登りはいきなりザレ場の急斜面で始まります。落石しないように間隔を空けて細心の注意をしながらザレ場を西側にトラバースして、比較的安全な尾根芯の急斜面を木の根を掴みながら100m程高度を上げると傾斜が緩やかなカレンフェルトの尾根になります。Co590mのピークを過ぎたコル辺りに一つ目の群落が有り、此処は最盛期で競い合うように咲き誇っています。各人、思い思いの構図で写真撮影に夢中です。此処からリョウシまでの尾根には何か所か群落が有りますが、いずれの群落も日当たりが良い場所で、既に最盛期は過ぎて実になっている物も有り、訪れるのが少し遅かったようですが、花の適期にどんぴしゃりは難しいですので最初の群落で満足です。

福寿草群落を前に                 福寿草一輪

リョウシに登り着くと樹間越しに霊仙山が見える様になりますが、時間が許せば登る予定の尾根は遥か彼方です。米原の方は遅れているようです。杉・檜林の尾根を辿りコザト到着は11時過ぎ、この後はヤブも有るとの情報も有り、後1時間で霊仙山の登山口まで行けるか不安がよぎりますが、その時は山腹の林道を辿り、予定通り笹峠行くだけと自分に言い聞かせます。コザトからP798を越えて山仕事の残骸のワイヤーロープ、ビニールシート、ビン等ガ散乱する最低コルを登り返す辺りから薄いヤブが出てきますが、植林との境界を利用してヤブを避けながら先に進み、P782付近のヤブも予想したほどではなく地図にない林道に降り立ちます。300mは程辿ると白谷林道に行き当たり、此処迄はほぼ予定通りですので、霊仙山に登ることにします。

Co950m辺りまでは緩やかな登りですが石灰岩が散乱する急斜面の登りになり、木の幹、岩を掴み、落石をしないよう注意しながらAWD(全輪駆動)で息を切らしながら登ります。登り着いた霊仙山のテーブルランドから少し西進し霊仙山の最高点に到着です。風を避けて3人パーティ-昼食中です。春霞に遮られて白山が微かに望める程度ですが360度の大展望。我々も風を避けて、午前中に辿ったリョウシ~コザトの尾根を眼下に昼食。

登って来た急な尾根           霊仙山最高点にて

笹峠までは通常ルートですので西南尾根の岩の間にひっそりと咲いている福寿草を愛でながら下ります。此処から妛原駐車地まではP712を通る所謂バリルートですがテープが随所に有り、ルートを外す事は有りません。

山頂より伊吹山方面、春霞で遠望が効きません    西南尾根より振り返る

最後の急傾斜の尾根を下ると駐車地の横に着地。草に埋もれる様に2輪の福寿草が咲いています。帰り支度していると、米原の方が下山してこられました。三重の山岳会のパーティ-に同行して、行者谷に下ったとの事。

最後は急降下です                リョウシ・コザト~霊山ル-ト図(クリック拡大)

好天に恵まれ、福寿草にも出会えて良い山行でした。お疲れ様。

コ-スタイム
妛原駐車地(8:00~8:14) →白谷橋(9:01~9:16)→リョウシ(10:37)→コザト(11:08~11:14)→白谷林道霊仙山登山口(12:00~12:06)→霊仙山山頂(12:59~13:34)→近江展望台(14:09)→笹峠(14:38~14:46)→妛原駐車地(15:45)