榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(単独)
2021年4月01日
鈴鹿山地の鎌ケ岳以南の山々は滋賀県側からのアプロ-チするル-トか少ないので調べていたら、草川敬三氏の著書の中に鈴鹿スカイラインの大河原橋から水沢岳を周回するル-トが有り、何時か適当な時期に辿ってみようと温めていました。鈴鹿の蛭が蠢きだす前の春先が適当かと思い調べるとネット情報が多数有り、それ等を参考に単なる周回ル-トだけでは面白くないので、行程に余裕が有れば久しぶりの鎌ケ岳にも登る予定です。大河原橋の直ぐ先の元越林道脇に駐車し、林道を30分程遡り山腹の傾斜が緩くなった所に何個所(下山時に4個所確認。手前の小沢の橋袂、私が登り始めた点、林道S字カ-ブ付近、574m標高点付近)かの取付点を示すテ-プが有るようですが、私は2018年6月に歩かれたyoutoushaさんのテープから登り始めます。

木に巻き付けられたテープから登り始めます      支尾根は急登です

但し西端尾根下部に難所が有るとのレポ(有難う御座います)でしたのでそれを避けるために支尾根に登り着くルートにします。杉林の中に田圃の跡と思われる石積が有り、こんな山奥に生活手段として耕されていた事を示す痕跡に感慨深いものが有ります。適当な尾根の急登を登り切ると傾斜は緩やかになり、直下の簡単な岩場を乗り切ると西端尾根に登り付き、もうひと上りでP841(白滝山)ですが山名標は殆ど壊れかけていて読み取れません。此処からP915(大洞の頭)までは崩壊地の有る細い尾根で、足元が透けて見えるような個所も有り注意して登ります。
大洞の頭を過ぎてザレの細い尾根も有り、岩に挟まれた急なザレ場は左側の岩を登り最後の大岩をトラバ-スして岩の間を登りCo1000mの馬酔木とシャクナゲで良い感じの広い平坦地に飛び出します。此のあたりのシャクナゲの蕾は膨らみかけています。なだらかな尾根を登るとトラロ-プで遮断された西端尾根分岐到着。一昨日からの黄砂が残っているのか鎌ケ岳も見えません。

最後のザレ場を登り切ると平坦な尾根に       黄砂で鎌ケ岳も見えません

予定時間よりかなり早いので鎌尾根を鎌ケ岳へ向かいます。道端のハルリンドウ、ショウジョウバカマが慰めてくれますがこの尾根はやはりシンドイです。岳峠からの急登に息を切らせて登り着くとやっと鎌ケ岳に到着。先行者3名が思い思いにくつろいでいます。後から来られた単独行の方は休憩もせず直ぐに下山されましたが、黄砂で見通しが効かない鈴鹿南部の山々を眺めながら、昼食は西端尾根分岐でと決めてゆっくり休憩。

道端にハルリンドウ                  鎌ケ岳に到着

鎌尾根を引き返して西端尾根分岐で昼食中、単独のトレラン者は少しお話しします。彼は椿大神社から入道ケ岳から来られ、御在所岳まで行かれるとの事。軽装とは言え、私など到底及ばない健脚で羨ましい限りです。適当な暖かさで、お腹が大きくなると目蓋が下がって来ますが、気分を奮い立たせて出発。ザレザレのキノコ岩を登り急坂を下ると水沢峠。此処からは下りで沢下降の常で足元が悪いですがテープが要所に有り、見落とさなければ迷う事は無くCo750m付近で地図にない林道に出合い、暫く下り大きな砂防ダムの壊れた橋で林道は消失します。

水沢峠からの下山道                古い林道の橋は崩壊しています

地図では此の辺りから元越谷林道に40m程登るはずですが見つからず、テープに導かれ杣道を水平に辿り「野洲川ダム」と書かれた板と右手の支尾根にテープが有り、そこを登ると元越谷林道に出ます。少し上手にテープが有るので地図上の登山道が有ると思われますが、見落としたのでしょう。元越谷林道を下り、途中で取付き点を確認しながら大河原橋に到着。朝、隣りに駐車していた車は無く、別の車が止まっていました。

鎌ケ岳~水沢岳ル-ト図(クリック拡大)

コ-スタイム
大河原橋駐車地(6:35~6:45) →登り口(7:15)→P841(白滝山)(8:15~8:25)→P915(大洞の頭)(8:58)→西端尾根分岐(9:25~9:35)→鎌ケ岳(10:23
~10:48)→西端尾根分岐(11:30~12:05) →水沢岳(12:35)→水沢峠(12:50)→大河原橋駐車地(14:35)