榾火山の会

(ほだびやまのかい)

参加者   OM(単独)
2021年4月21日
茨川から藤原岳に登るのは実に24年ぶりです。当時は茨川から治田峠経由で藤原岳に登り、白船峠まで北上し、真ノ谷に下りて、そのまま谷を下って茨川に戻りました。今回は御池岳南側の小又谷駐車場からノタノ坂を越して茨川に降り藤原岳西尾根を登り、白船峠まで北上、真ノ谷下降後は土倉谷出合から土倉岳の尾根を登り、ノタノ坂を通って帰るル-トとしました。かなり時間が掛かる予定ですので自宅を5時前に出発し、小又谷駐車場を6時に出発。既に2台の車が駐車しています。小又谷林道を詰めて登山口に到着しましたが、車に施錠していないのではないかと思い、引き返して確認。施錠はしていたのですが15分のロス。又、何時ものチョンボです。途中テープに誘われて中電の監視路に入ってしまい、反対側からノタノ坂に登り付きます。此処から茨川へ下りますが、最初のトラバ-ス部は道幅(?)が靴幅程しか無い個所も有り注意が必要です。その後は昔からの生活道を降りて茨川集落跡に降り立ちます。

すぐ下は茨川集落跡                神社の鳥居は川原の中

西尾根取付き点までは茶屋川を遡りますか、集落跡の直ぐ上手の川原には重機、資材が置かれており何かの工事中で、そこを過ぎると荒れた川原を渡渉しながら遡りますが、春先で水量はかなり多く、長靴を履いてきたのは正解です(但し、これからの季節では靴下が濡れる程蒸れるのが難点)。蛇谷出合に道標が有りそこから取付き、初めは急登ですが傾斜が緩んでくる辺りから天狗岩の岩壁が見えて来ます。西尾根はP893で一旦傾斜を緩め、最後カレンフェルトの岩の間を縫って登ると藤原岳山頂。

西尾根Co810m裸地より藤原岳山頂          藤原岳山頂

数人の先行者がいらっしゃいます。360度の大展望ですが白山が微かに見える程の春霞です。天狗岩は省略するつもりでしたが予定より早く登ったので、折角ですから寄って行きます。暖かい風が吹く頭陀ケ平で午後から辿るル-トを眺めながら昼食後、白船峠からは地図のトラバ-ス気味に下降するルートでは無く、膝くらいまで積もった落葉を、新雪をかき分ける様にして峠からの小沢を下り、真ノ谷に下降。真ノ谷はCo820m付近までは伏流で滝等は高巻き無しで下れますが、それ以後高巻きが必要な滝が3か所あり2回目が最も厄介です。

山頂より御池岳方面              2回目の高巻きは厄介です。下降後撮影

設置された2か所のロープはかなり劣化した外観で張力を掛ける気がしませんので、濡れた斜面、岩にホールド、スタンスを探り細心の注意を払いながら下ります。
土倉谷出合からは頭上に見える電線を目指し急斜面を登り最下部の鉄塔に到着すると、以後は巡視路ですから楽に登れて土倉岳分岐に登り付き、今までの急登で足が痛んで攣りかけていますが、時間も余裕が有りますので折角ですから土倉岳に寄るべくスローペ-スで土倉岳に向かいます。

土倉岳山頂                    下山尾根より藤原岳(中央)と西尾根

午後3時に近い山頂には誰も居ませんが、太陽は未だ高い位置に有り、出発を早くしたのは正解だった様で、後はなるべく足に負担を掛けない様にゆっくり下るだけです。

藤原岳~土倉岳ル-ト図(クリック拡大)

 

コ-スタイム
小又谷駐車場(5:55~6:00) →登山口(6:15~6:31)→ノタノ坂(7:05)→茨川(7:30~7:45)→西尾根取付(8:15)→藤原岳(9:45~10:03) →藤原山荘(10:15)→天狗岩(10:41~10:51)→頭陀ケ平(11:20~11:50)→白船峠(12:05) →真ノ谷(12:25)→土倉谷出合(13:17~13:30)→土倉岳分岐(14:15) →土倉岳(14:35~14:50) →土倉岳分岐(15:05)→ノタノ坂(15:52) →登山口(16:07)→小又谷駐車場(16:20)