榾火山の会

(ほだびやまのかい)

加者  OM(CL)、IA   2名
2021年6月8日
八日市インター出口のコンビニで合流し、車を下山予定の識蘆滝駐車場に置き、もう1台で御池林道の天狗堂登山口に向かいますが、梅雨の中休みの本日も好天でかなり暑くなるとの予報です。林道が広くなった所に駐車して、杉林の登山道に入ります。今日のルートは地形図にも、「山と高原地図」にも表記されていない部分が有りますが、そこにも「東近江市・東近江エコツ-リズム推進協議会」の道標が要所に設置されており、初めて辿る登山者にとっては心強い道標で感謝です。初めは緩やかに登りますが、沢から離れると急斜面をジグザグに登る様になり、朝一番の急登は慣れない体には堪えます。一旦緩やかになった登山道は直ぐに急登となり、大岩が現れるようになると直ぐに天狗堂の山頂に到着。山頂は樹林に囲まれて展望が無いので少しサンヤリ方向に進み展望台に立つと東側の展望が開けます。

天狗堂登山口                   天狗堂山頂にて

展望台より御池岳~竜ヶ岳の山々         樹間より御在所岳、雨乞岳

御池岳から竜ヶ岳迄の展望を楽しんだ後、日本コバに向けて進みます。天狗堂からの下りの急坂を終わると杉林の中の道を進み君ヶ畑分岐で2人パーティ-の方と出会います。君ヶ畑から登って来られたとの事。此のあたりから山肌を削り取って稜線沿いに林道が現れ、それに沿って害獣防護柵が設置されていますが所々倒木等で柵は用を為さなくなっています。宮坂峠西側のCo630mピークで林道は北側の板ケ谷方向に降りているらしく見えなくなります。

落葉樹林は明るい                 筒井峠への県道脇の案内板

黒谷ノ頭(P702)から緩やかに下り須柱谷ノ頭(P653)からの急な尾根を青い屋根の「幸せの青い家」の庭に着地。トイレも有り、民家を移設したような建物です。更に道路に沿って下って行くと「木地師やまの子の家」の立派な建物が現れて来ますが、現在は使用されていない様子です。県道34号線に降り立った所に「東近江市鈴鹿10座認定」の案内板が設置されていて、東近江市の力の入れ様が分かります。更に筒井峠方向に進むと、宗教施設の様な建物と広場を取り囲む様に客席が設置された窪地が有り、そこを突っ切り日本コバへの林道に入ります。

林道脇のマルミノヤマゴボウ       林道雌雄点付近より天狗堂を振返る

林道は主に稜線の東側を通っており、所々日陰は有るものの陽射しが直接当たり、暑さに慣れていない体には急登よりも堪えます。1時間程の林道を歩き盤石の丘(Co790m)南側のコルで昼食。日陰での涼しい風に吹かれていると眠気に誘われますが、思い切って出発。少し歩き道標に導かれ衣掛山に登り始め、急登ですがカンカン照りの林道よりは遥かにましです。衣掛山には政所からの登山道が登ってきており、日本コバまでは歩き易い道です。途中藤川谷源流をぐるりと回って日本コバへ登る大回りのルートも有りますが、我々は通常の藤川谷源頭の湿地を横断するルートを辿り、日本コバに到着。日本コバとは随分珍しい山名です。日本一の木場(こば)が転じた説。登山途中に休憩所(コバ)を二回(二本)経ると山頂に至るとの説。等が有るようですが、後者の「二本コバ」が転じて「日本コバ」になった説の方が何となく納得できます。

日本コバへの樹林帯                 日本コバ山頂にて

下山はシキロ谷(地形図では松尾谷)左岸尾根を下ります。テープは随所に有りますが快適に下れるのを良いことに油断すると支尾根に入りかけますので其の度に修正しながら下り、最後にシキロ谷渡渉して少し登ると識蘆滝の駐車場に到着。汗で濡れたシャツを着替えて、登山口の車を回収に君ヶ畑に向かいます。

天狗堂~日本コバルート図(クリック拡大)

コ-スタイム
御池林道天狗堂登山口(7:40~7:50) →天狗堂(8:52)→展望台(8:55~9:05)→天狗堂(9:10)→君ヶ畑分岐(9:40) →宮坂峠(10:05~10:10)→黒谷ノ頭P702(10:30)→須柱谷ノ頭P653(10:49) →筒井峠手前の道路(11:09)→盤石の丘南側コル(12:03~12:35)→衣掛山登山口(12:40) → 衣掛山(12:51)→日本コバ(13:12~13:43) →識蘆ノ滝駐車場(15:10)